海外のバレンタインデーの習慣は?
日本では、バレンタインデーといえば、女性から男性にチョコレートを渡して愛の告白をする日です。でも、実はこれはお菓子屋さんの戦略で、日本だけの文化らしいということを知っている人も増えてきましたよね。
好きな相手や恋人が外国人で、相手の国の習慣に合わせてバレンタインデーをお祝いをしたいという方もいるでしょう。
海外ではバレンタインデーにどんなことをするのか、気になりますよね。
国を挙げての大イベントとしてバレンタインデーを祝う国から、バレンタインデーを祝うと死刑になってしまう国まで、日本の習慣とはちょっと異なる海外のバレンタインデーの習慣をまとめてみました。

アメリカ:感謝の気持ちを表す日
アメリカでは、日本とは逆で、男性から女性へ贈り物をするのが一般的です。
花束とカードが定番ですが、中にはジュエリーなど高級なプレゼントを贈る人もいます。
日本のように『愛の告白』というよりも、夫婦や恋人同士でお祝いをする日という意味が強いようです。
友達や、家族、学校の先生などへ、日頃の感謝の気持ちを込めてお菓子や贈り物をするのも珍しくありませんが、日本の『義理チョコ』という感じではなく、本当に感謝を表すためのもので、どうでもいい人に贈り物をする習慣はありません。
アメリカでは、愛の告白というより、『感謝』を表す日のようですね。
イギリス:密かに想いを寄せる人に告白のチャンス
イギリスでは、1000年以上前からバレンタインデーに愛の告白をする習慣があります。
ただし、女性からと決まっているわけではなく、男女どちらからでもかまいません。
日本同様、チョコレートが最も一般的なプレゼントで、バレンタインのカードを添えて渡します。他にも、赤いバラの花も人気です。
イギリスのバレンタインデーの伝統で素敵なのは、カードに『From your Valentine(あなたのバレンタインより)』などと書いて、差出人を明記しないことです。
恋人がいる人には送り主が容易に想像できますが、シングルの人にバラの花束と差出人不明のカードが届いたら、ドキドキしますよね。
スコットランド:シングルも楽しめる
スコットランドのバレンタインデーには、『合コン』のようなイベントが開かれます。
いろんなところで、男女同じ数が集まってパーティーが開かれます。まさに合コンですよね。
それぞれの名前を書いた紙を帽子に入れて、ランダムに引いて男女のペアを作るゲームをするのが一般的です。
このパーティーがきっかけで、カップルになったり、結婚したという人も珍しくないそうです。
シングルでも寂しくないスコットランドのバレンタインデー、楽しそうですよね。
イタリア:男性が大忙しな日
アモーレ(愛)の国イタリアでは、バレンタインデーは、男性が女性のためにロマンチックなレストランを予約したり、小旅行に出かけたりする、男性にとっては大忙しの日です。
赤いバラの花束が一般的なプレゼントですが、下着や香水なども人気があります。
ちなみに、イタリアでは、2月15日にシングルデーという日が存在するそうです。この日は、シングルのためのイベントがたくさん催されます。
シングルだからといってネガティブなイメージはありません。日本でもこのシングルデーを取り入れてほしいですね!

韓国:チョコレートバスケットはモテる男のステータス
韓国のバレンタインデーは日本とよく似ていて、女性から男性へチョコレートを渡します。会社の上司などに渡す『義理チョコ』まで存在します。
日本との相違点は、本命に手作りチョコを渡すことは滅多になく、とにかく豪華なチョコレートが人気という点です。
一般的なバレンタインデーのチョコレートは、大きなバスケットにチョコレートがたくさん入っているもので、1万円以上することも珍しくありません。
バレンタインデーに、男性がこのチョコレートのバスケットを持って歩いていると、チョコレートを貰えなかった男性たちから、羨望の眼差しで見られるそうです。
もちろん、3月14日にお返しをするホワイトデーの習慣もあります。日本ではホワイトデーはそんなに盛り上がりませんが、韓国では国を挙げての大イベントです。
そして、おもしろいのが、4月14日の『ブラックデー』です!
バレンタインデー、ホワイトデーともに何ももらえなかった男女が、黒い服を着てジャージャー麺を食べる日で、ジャージャー麺屋さんが大忙しになるそうです。
ブラックデーにジャージャー麺を食べに来た人たちの中から、カップルが誕生したりするんでしょうかね?
台湾:バラの花束でプロポーズ
台湾の2月14日は、恋人同士や夫婦がプレゼントをし合う、アメリカのバレンタインに似た日ですが、国中が祝うという感じではありません。
ただし、台湾は、旧暦の7月7日にも、『情人節』というバレンタインデーがもう1日存在します!
7月のバレンタインデーの方が、2月14日よりも大々的に祝われているそうです。
また、『情人節』は、男性がバラの花束を持ってプロポーズをする日としても有名です。
贈るバラの花の数で意味が違うそうで、、例えば、1本なら「君だけを愛してる」、99本なら「一生愛してる」、108本なら「結婚してください」という意味があるそうです。
本数が多いと、一瞬どんな意味があるのかわからなそうですが、ロマンチックですよね。
インド:安全に気をつけて祝うバレンタインデー
インドでも、欧米式のバレンタインの習慣が若い人たちの間で広まってきています。でも、バレンタインデーは、もともとキリスト教司祭だったウァレンティヌスに由来するお祭りなので、国民の8割がヒンドゥー教を占めるインドでは、バレンタインデーを祝うことをよく思わない人も多いのです。
バレンタインデーが近づくと、ヒンドゥー至上主義の宗教団体が街を巡回し、バレンタインのお祝いをしているカップルを攻撃するそうです。
なんだか、別の意味でドキドキするバレンタインデーですね。
サウジアラビア:命がけで愛を伝える日
イスラム教国のサウジアラビアでは、バレンタインデーに公の場でお祝いをすることを法律で禁止しています。違反者は、なんと死刑になることもあるとのこと。
宗教警察が目を光らせているので、店頭にも、赤いハートなどのバレンタインを連想させるものはディスプレイされていません。
それでも、バレンタインデーを祝いたい人たちは、店内のカウンター下などに隠されたバレンタイン商品をこっそり購入し、秘密で愛を伝え合うそうです。
まさに命がけのバレンタインデーですね。

今年のバレンタインデーは海外仕様で!
韓国人の同僚・上司がいる方は、義理チョコを配った方が賢明なようですね。ホワイトデーのお返しも忘れずに。
いつもは日本式のバレンタインデーを過ごしているカップルも、今年は海外のロマンチックなバレンタインの演出で、相手を驚かせてみませんか?
気になる相手がいる方は、その国のバレンタインデーの習慣で告白すれば、ハートを射止めやすくなるかもしれませんよ!
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