『サンタクロースの正体ってどうなってるの?』
小さいころは、だれでもクリスマスにはサンタクロースが来てくれると信じていましたよね。
クリスマスイブの夜はクッキーや紅茶・サンタさんの絵を机の上に用意して、なかなか寝ることができなかったのを覚えています。
あなたは、サンタクロースにプレゼントをお願いするために手紙を書いていましたか?
私は小学校6年生の冬まで純粋にサンタが存在すると信じていました。
いまでもその手紙は実家に残っています。
時期は違えど、だれでも本物のサンタクロースが私たちにプレゼントを届けてくれているわけではないんだ、と気付いたときがあったと思います。でも、サンタクロースの正体について詳しく知っていますか?
お子さんに「サンタさんってどこにいるの?」「サンタさんってどんなひとなの?」と聞かれたときに色々と教えてあげられたら良いですよね。
そんなときのために、ここではサンタクロースの正体について4つの秘密を紹介していきます。

『①赤い服をきてひげを生やした太っちょのおじいさん?』
あなたは、サンタクロースときくとどんな姿を想像しますか?おそらく、赤い服を着て白いひげを生やした太っちょのおじいさんですよね。
そのイメージは、さかのぼること4世紀のトルコにいたキリスト教の司祭「聖ニコラス」がモデルだと言われています。
「サンクト・ニコラウス」という名前で知られていた彼は、日頃から貧しい家の子供や、仕事のない人たちに自分のものを分け与えて助けていた心優しい人でした。
ある日、三人の子供がいてどうしてもお金が必要な家族が近所に住んでいたため、聖ニコラスは夜中に煙突から金貨を投げ入れたのです。
そのおかげで子供達はご飯をたべることができ、その後も元気よく成長することができました。このエピソードがサンタクロースは煙突からやってくるという設定になったのです。
この聖ニコラスは、たくさんのひとに自分の食べ物を分け与えていたため、ときには自分が食べるものさえ足りなくなってしまうこともありました。
そのため、身長は低く、ほっそりしていたと言われています。太っちょでおおきなサンタクロースのイメージとは違いますね。
ちなみに、もしサンタクロースが生きていたら、いまは450歳だろうと言われています。
たしかにおじいさんのイメージはありますが、そんなに昔から存在しているのだと思うとビックリしてしましますね。
『②コカ・コーラとサンタクロースが関係している?!』
まさかと思うかもしれませんが、じつはあなたのイメージしているサンタクロースは飲み物のコカ・コーラ社が作り上げたものだったのです。
アメリカでは、年中コカ・コーラのCMが流れていますが、クリスマスが近づくとかならずあなたのイメージ通りの赤い服を着て白いひげを生やした太っちょのサンタクロースが登場します。
コーラといえば、「赤と白」のイメージではないですか?
1860年代、当時人気だったイラストレーター「トーマス・ナスト」というひとが当時の雑誌にサンタクロースのイラストを載せたのです。
それはなめし革で茶色のコートを着たサンタクロースでした。その後もう一人の人気イラストレーターである「ハッドン・サンドブロム」という人がそのサンタの姿をもとにコカ・コーラのCMのために赤と白を基調としたイメージで描いたのが赤い服をきたサンタクロースだったのです。
私は以前、大学の授業でコカ・コーラ社の販売においての戦略について、インタビューをしたりレポートを書いたりしたことがあったのですが、そのときに知ったのはコカ・コーラのブランドのイメージを「ハッピー・平和・家族・笑顔」にしていることです。
CMを1950年代などにさかのぼってCMを見ても、「どんな状況でもコーラを飲めばみんなハッピーになれるよ」というイメージが伝わってきます。
このように当時からとても人気のコカ・コーラのキャラクターになったことでアメリカ全土で話題を呼び、サンタクロースもたちまち有名になったのです。
『③サンタクロースの故郷はどこ?』
このように、貧しい人々に優しく手を差し出す聖ニコラスから、世界中で人気のおじいさんのイメージになったサンタクロースの故郷はどこなのでしょうか?
あなたのイメージのなかには雪がたくさん降る北極に住み、トナカイの世話をしながら生活をしているサンタさんがいるでしょう。
一般的には、ノルウェーやフィンランド・スウェーデンのような雪が積もりオーロラも見ることができるような場所だと言われています。
実は、日本にもそのような光景がみれる場所があります。
北海道にある広尾郡広尾町という場所です。
ここは、唯一ノルウェーのオスロ市に国外初の「サンタランド」として認定を受けて誕生した場所だと言われています。
冬になると、雪が積もりクリスマスグッツや綺麗なライトアップを楽しむことができるのでオススメの
スポットです。
『④国によって、多少イメージがちがうの?』
どこの国でも知られるサンタクロースですが、国によって言い伝えがあるので多少イメージが違います。では、特徴のある各国のサンタを紹介していきます。
アイスランドのサンタクロース!
アイスランドではサンタさんの代わりに13人の妖精いると言われています。その一年よい子にしていると、靴下のなかにキャンディーを入れてくれて、悪さをする子にはジャガイモを丸ごと入れていくようです。
朝起きてジャガイモが入っていたらショックですね。
ドイツのサンタクロース!
ドイツでは双子のサンタが有名です。赤のサンタが良い子にプレゼントを配り、黒のサンタが悪い子の家にお仕置きをしにいきます。良いイメージのサンタさんですが、悪い子にはお仕置きをすると言われているのですね。
ロシアのサンタクロース!
ロシアでは、赤ではなく青いサンタクロースが有名のようです。
もともとロシア民話に出てくるキャラクターのイメージからきています。
このように、サンタの存在はどこにでもありますが色が違ったり二人以上いたり、全然違うので面白いですね。
怖いサンタクロースがお仕置きをしに来るのなら、子供達は良い子に一年過ごすことができそうですね。

あなたのイメージしているサンタクロースがどのように生まれて、世界中でこどもたちにプレゼントを配るおじいさんとして知られるようになったかをご紹介しました。
私たちもこどものときには、クリスマスの夜中にトナカイのひくソリに乗ったサンタクロースがとくべつなプレゼントをもってきてくれると信じていました。
優しいサンタさんは、どの時代でもどの国でもこどもたちに夢を分け与えてくれます。
そんなサンタさんのことをより詳しく知っていれば、お子さんとクリスマスの時期にたくさんの話ができてクリスマスがより楽しいものになるはずです。
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