『算数を使った英語勉強法3ステップ!』
英語で算数の問題を解いてみたことはありますか?
やり方はとても簡単です。英語で書かれた小学校の算数の文章問題を解くだけです。
ステップ1.問題の英文を読んでみる
ステップ2.問題の答えをみる
ステップ3.問題に戻って、わからなかった単語の意味を推測する
実はなかなかいい英語の勉強法なんです。その理由は次の通りです。
理由その1:答えから問題文を推測することで読解力が身につく
理由その2:問題文が短く区切られているので読みやすい
理由その3:同じカテゴリーの単語を一緒に覚えられる
理由その4:クイズ感覚で楽しくできる
英語の算数の問題はインターネットや大型書店で簡単に見つける事ができますよ。アメリカなど英語圏の小学校で使われているオンラインの算数サイトには無料でいいものがあります。
最近では日本にあるインターナショナルスクールからも問題集が出ていたりもするようですよ。ではなぜそれがいい英語の勉強法なのかを詳しくお話しますね。
【理由その1:答えから問題文を推測することで読解力が身につく】
何が書かれているかまったく分からない文章があったとします。それを読むためには知らない単語の意味を1つ1つ調べますよね。そして文法も読み解いていかないといけません。
この方法だとあまり効率的とは言えませんよね。工程が長く楽しい方法でもありません。当たり前のことですが同じ算数の問題なら、日本語で書かれていても英語で書かれていても答えは1つですよね。
算数の問題の答えが先に分かると、問題文・単語の意味を逆に推測していくことができます。この方が取り掛かりやすく効率のいい勉強法です。
例えば次の問題を見てみましょう。問題文の日本語訳を最初に書きましたが、それはあとの参考にしてくださいね。
まずは英語の問題文から読んでみて下さい。
[例題]日本語:2つの数字の差は3です。合計は21です。この2つの数字はそれぞれ何ですか?
英語:The difference of two numbers is 3. Their sum is 21. What are the two numbers?
答え:12 と 9
difference とsumの意味が分からなかったとします。
ではまず答えを見ましょう。12と9ですね。
その答えを頭に入れて問題の英文をもう1度読んでみて下さい。
Sum は「足す」、difference は「差」なんだと答えから推測できますよね。
もう1つ見てみましょう。
[例題]日本語:次の数字の平均値は何でしょうか?
英語:What is the mean?
【0】【10】【7】【7】【0】【0】
答え:4
Mean には「意味する」「いじわるだ」「大事です」などたくさん意味がありますよね。
ここでは何という意味なんでしょう?
ではまず答えを見てみましょう。4ですね。
では問題の中の6つの数字をどうしたら4になるかを、普通に算数の問題として考えます。
するとこの6つの数字の平均が6ですね。するとここでのMeanは「平均値」という意味だということが分かります。

【理由その2:問題文が短く区切られているので読みやすい】
小学校の算数の文章題は短く簡潔な文章で書かれていることが多いです。少し長めの文章題でもセンテンスが短く区切られています。ですから読みやすく取り組みやすいのです。
[例題]日本語:旅行者のグループが街を観光するのに車がいります。72人旅行者がいます。レンタカー1台に8人乗れます。車は何台必要ですか?
英語:A group of tourists needs rental cars to get around the city. There are 72 tourists in the group. If each rental car holds 8 people, how many cars will the group need?
答え:9台
カンマ区切りも入れると1つの問題文を4つに分けることができます。関係代名詞などを使って文を1つにまとめていないので読みやすいですよね。
【理由その3:同じカテゴリーの単語を一緒に覚えられる】
[例題]日本語:六角形の辺の数はいくつでしょうか?英語:How many sides does hexagon have?
答え:6つ
答えからhexagon は6つのサイドがある形=六角形だと分かりますよね。そこから他の図形の英語名称も調べるともっといい勉強になりますよ。
同じように平面図形の英語名を調べてみましょう。
・三角形:triangle
・二等辺三角形:isoscele
・正方形 :square
・長方形 :rectangle
・五角形:pentagon
・八角形:octagon
同じカテゴリーの単語はなるべくまとめて覚えてしまいましょう。頭に図形のイメージを思い浮かべながら暗記するともっと簡単ですよ。もう1つ例題を見てみましょう。
[例題]
日本語:パイが1皿あります。トレイシーは8分の1食べました。ルーカスは4分の1食べました。2人が食べたパイの合計は何分の何ですか?
英語:Tracy ate one eighth of the whole pie. Lucas also ate one quarter of it. What fraction of the whole pie did they eat?
答え:8分の3
問題文のone eight, one quarter, fraction の意味が分からなくても答えを見ると分数の問題だと分かりますよね。
one eight, one quarter を調べてみるとそれぞれ8分の1、4分の1の事だと分かります。
では他の分数の文での表し方も調べてみましょう。
例えばこうです。
・2分の1:One half
・3分の2:Two thirds
・4分の3:Three quarter
・5分の2:Two fifths
分数の読み方は日常会話でもいろいろ使えますのでぜひ覚えましょうね。「ピザを4分の1ください!」などと注文するときにも必要ですよ。
【理由4:クイズ感覚で楽しくできる】
小学校高学年の算数にはきちんと文章を読まないと思わず間違えてしまう引っかけ問題もあります。
少し問題文が長めになりますが数段階に分けて考えるような問題もありますよ。そんな算数を脳トレクイズを解く感覚で楽しくやってみましょう。
[例題]日本語:ジェームズは自分の本屋を閉店することにしました。8,056冊の在庫の一部を売りました。今3,065冊本が残っています。ジェームズは何冊本を売りましたか?
英語:James decided to close his book store, so he is selling some of his 8,056 books. He now has 3,065 books left. How many comic books has James sold?
答え:4991単純な引き算の問題なんですが、パッと見ただけだと数字をひっくり返してしまいそうな引っかけ問題です。もう1つ例を見てみましょう。
[例題]
日本語:ミドリはある数字を選んで3を掛けました。それからその答えに4を足して、その答えを最後に2で割りました。すると14になりました。一番最初にミドリが選んだ数字は何ですか?
英語:Midori picks a number and multiplies it by 3. She then adds 4 to the result and finally divides this new number by 2. Her final result is 14. With what number did Midori start?
答え:8
数段階に分けて考える問題です。すぐに答えが分かる人はすごいですよね。
ヒントには最後の数字14から反対に考えるといいと書いてありましたよ。そして「足し算」の反対は「引き算」、「掛け算」の反対は「割り算」もヒントです。
こんな問題を英語でやると、いつもの英語の勉強にちょっと飽きてしまった人にもいい息抜きになりますよね。

『得意なことを勉強に利用しましょう』
日本の算数教育のレベルの高さは世界的にも有名なのを知っていますか?
「九九の答えがすぐ言えるのはどうして?」とか「小学校ではどんな算数の勉強をしたの?」などと質問をよくされます。中学校からの数学はそうでもないけれど、小学校までの算数は好きだったという人は多いのではないでしょうか。
得意なことを題材にするとより勉強に取り組みやすくなります。苦手意識の少ない算数を英語の勉強にぜひ役立ててみてくださいね。
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