『サンクスギビングは毎年決まっている!』
サンクスギビングは、アメリカとカナダの祝日のことです。
アメリカは11月の第4木曜日、カナダは10月の第2月曜日と決まっています。
日本には無いので、あまり馴染みがないかもしれませんがアメリカとカナダ国内では、割と大きな行事なのです。
サンクスギビングの日には、学校も休みになり親戚一同が集まります。
私は大学生活を4年間アメリカで生活していたのですが、毎年この祝日が近づくと学校の友人や教授がソワソワし始めます。
クリスマスの次に盛り上がる祝日、といっても過言ではないかもしれませんね。

『2017年のサンクスギビングは?』
冒頭で、アメリカのサンクスギビングは、11月の第4木曜日。カナダは10月の第2月曜日、とお伝えしましたが今年はいったい何月何日なのでしょうか?
今年のアメリカは【11月23日の木曜日】
カナダは【10月9日の月曜日】です!
日本のイベント事として、ハロウィンやイースター、クリスマスは盛んになってきていますが、サンクスギビングが大々的に扱われるようになる日はくるのでしょうか?
なんと、今年のアメリカのサンクスギビングデーと日本の勤労感謝の日が同じ日なのですが、勤労感謝の日も神々に「五穀の収穫を祝う日」とされていたため、サンクスギビングデーは、勤労感謝の日だという人もいます。
どの国でも、同じように豊作を喜び感謝の気持ちを表すということは昔からの習慣としてあるようですね。

『アメリカ人はどんなサンクスギビングの祝い方をするの?』
実際にアメリカの人たちはどのようにこの祝日を過ごすのでしょうか。
私が四年間アメリカに居て経験したサンクスギビングの思い出を紹介します。
ー親戚が一斉に集まる
サンクスギビングではどこの家庭でも親戚が一斉に集まるそうです。
土地が広いアメリカですが、サンクスギビングのために飛行機のチケットを用意して親戚の家へ行くのはよくあることです。
集まって何をするかというと、大人は基本的に最近どんなことをしているのか近況報告をし合ったり、お酒を飲みながらボードゲームをして遊びます。
まるで日本のお正月のようですが、とにかくみんな集まって食事をすることが主な楽しみです。
私がお世話になっていたご家族は、アメリカの西カリフォルニアから東のニューハンプシャーまで飛行機で6時間かけて親戚のお家へ来ていました。
それほど、サンクスギビングというのはアメリカ人にとって思い入れのある大事なイベントなのですね。
ーパレードがある
このパレードはとても有名なので、もしかしたら映画のワンシーンなどで見かけたことのある人がいるかもしれません。
ニューヨークの街中で行われる「サンクスギビングデーパレード」は、NBCのテレビでも生中継されます。
主催は、有名百貨店のMacy’s(メイシーズ)です。
毎年、現地には300万人の観衆が集まり、テレビ中継を5000万人もの人が観ているといいます。
このパレードの注目の目玉は大型のバルーンです。
誰もが知っている、可愛いキャラクターたちがバルーンになってパレードで移動します。
街中が賑わっていて、なかなか前に進む事が出来ないのですがたくさんの人とワイワイ騒ぐことができて、日本では味わう事のできない体験ができます。
ー七面鳥を食べる
なんといっても、七面鳥は欠かすことの出来ない食材です。(実は、「ターキー(七面鳥)デイ」と呼ばれることもあります。
サンクスギビングの直前になると、アメリカ中のスーパーマーケットでは大量の七面鳥が店頭に並ぶのです。
七面鳥を日本で食べた事がなかったので、初めて見たときは「え・・大量のチキン・・?」と思ったのですが、七面鳥を食べるのが伝統になっているようです。
お肉自体はハムやベーコンでも売っているのですが、基本的には丸ごと一羽買って来て、丸焼きするのが一大イベントとなっています。
クランベリーソースというお手製のソースも添えてあり、日本ではなかなか味わえないおいしさですよ。
大学生時代に毎年七面鳥を食べる機会があった私は、その味が忘れられず日本のネット通販でも七面鳥のお肉を購入してしまったほどです。
ーおもいっきり休暇をたのしむ
サンクスギビングデーには、ホテルやレストランなどのサービス業を除き、銀行やアメリカ政府などアメリカ中のビジネスがお休みになります。
ショッピング街なども、お店が閉まっているためガラガラの状態になります。そのため、思う存分睡眠をとって好きなだけ食べて祝日を楽しむ人がほとんどです。
テレビでは、アメリカで人気のアメリカンフットボールの試合を観戦することが多いです。
もとは作物の収穫に感謝を捧げる宴会としての祝日でしたが、今となっては一年の中でも親戚が一斉に集まりおいしい料理を食べて家族の時間を大切にする、という
一代イベントとなっているのです。

『サンクスギビングってどうしてできたの?』
そもそも、サンクスギビングとは英語で「Thanksgiving」と書きます。日本語では、「感謝祭」と訳されています。何に対して感謝をしているのでしょうか?
歴史がはじまったのは、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる清教徒が移住した1621年です。
信仰の自由を求め、かの有名なメーフラワー号で北アメリカに移住した、102人ものピューリタン。北アメリカのマサチューセッツに移住し、生きるために穀物など栽培しはじめましたが上手くいかず・・。
当時のアメリカには先住民(インディアン)が住んでいましたが、不慣れなピューリタンに食べ物を分け与え、農作業のやり方も教えてあげたのです。
そこは、北アメリカでも特に雪の降るマサチューセッツ。
先住民のおかげで生き延びることができたピューリタンたちはその翌年、教えてもらった通り農作業をやり、たくさんの穀物を栽培できたのです。
助けてくれた先住民へ、ピューリタンたちは大宴会を開き感謝の気持ちを表したのでした。
それが、感謝祭のはじまりです。
11月23日のサンクスギビングは思いっきり楽しんでみよう!
サンクスギビングの紹介、いかかでしたか?
日本の勤労感謝の日との意外な共通点、そしてアメリカ人が実際にどのようにして祝日を過ごすのかをご紹介しました。
2017年の11月23日はアメリカのサンクスギビングのように、思いっきり休暇を楽しみ、七面鳥に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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