離婚するカップルが乗り越えるべき5つの壁って?
国際結婚の壁(その1)~言葉の壁がけっこう高い~
国際結婚の壁(その2)~専業主婦なんて日本だけ~
国際結婚の壁(その3)~マザコン率が高い外国人男性~
国際結婚の壁(その4)~食べ物の好みが合わない~
国際結婚の壁(その5)~子育ての悩みで爆発寸前~
私もポーランド人の男性と結婚しましたが、いろいろ壁にぶつかってきました。
周りの国際結婚をした人たちが感じたことをまとめるとこの5つの壁が存在していたのです。
それを詳しく紹介していきたいと思います。
離婚の原因は、文化の違いそのものではないのです
今や珍しくなくなった国際結婚、外国人と結婚して海外に住みたい、ハーフの子供が欲しいと、国際結婚に憧れる女性も多いのではないでしょうか?
その反面、国際結婚は日本人同士の結婚と比べて離婚率が高い、ということも知られています。
「文化の違い」が、その主な原因としていつも挙げられますが、本当にそうでしょうか?
私は、何かうまくいかないことが起こると、それを「文化の違い」に責任転嫁しているだけなのではないかと思っています。
もちろん、「文化の違い」の壁はあります。
ただし、それは結婚前からあったもので、結婚してから急に出てきたものではありません。
本当の原因は、その壁を乗り越えるお互いの努力が不足していること、お互いの国の文化に対する興味が足りないことだと思います。
つまり、努力次第で離婚は避けられるかもしれないのです。
国際結婚の離婚率は本当に高い?
まず、日本人同士の結婚と比べて国際結婚の離婚率が高いというのは、本当でしょうか?
厚生労働省が毎年発表する「人口動態統計」によると、日本人同士の離婚率が約30%であるのに対し、国際結婚の離婚率はなんと約70%という結果が出ています。
ただし、この数字は、その年に結婚した人の数に対して、同じ年に離婚した人の数を単純に計算したものです。
年々結婚する人の数が減ってきていることを考えると、実際の離婚率はもっと低いものだと考えられますが、日本人同士の離婚率より高いのは確かなようです。
また、結婚して10年以内の離婚が最も多いという結果も出ています。
私も国際結婚組の1人になりますが、今年で結婚9年目なので、鬼門の10年を無事に乗り切りたいものです。
国際離婚は難しい
日本人同士の結婚と比べ、国際結婚には煩わしいビザの手続きが必要で、費用もかかります。
しかし、離婚となると、その3倍大変だと言われています。離婚には宗教も密接に関係してきます。
例えば、カトリック国のアイルランドでは、1995年まではなんと離婚が禁止されていました。
今でも、離婚するまでには最低4年間別居が必要とのことです。
裁判が必要な国も多く、逆に日本のように、紙切れ1枚で協議離婚、なんていう国の方が珍しいのです。
海外に住んでいる場合には、ビザの問題も出てきます。できることなら、そんな大変な思いは避けたいですよね。

結婚してからでは遅い、知っておくべき国際結婚の5つの壁
結婚してから、失敗した、こんなはずじゃなかった!という事態を防ぐためにも、国際結婚したカップルが、どんな文化の違いを離婚の理由にしているのかを見てみましょう。
国際結婚の壁(その1)~言葉の壁がけっこう高い~
国際結婚最大の壁です。見落とされがちですが、夫婦間の会話だけでなく、相手の家族や友達、子供との間の言語も結婚後は重要になります。
夫婦の会話が続かない!
互いが言いたいことをしっかり伝えられるレベルでないと、必ず問題になります。ただ、この夫婦間の言葉の問題に関しては、結婚前後で状況は変わっていないはずなのですが…
相手の家族とのコミュニケーションが取れない
例えば相手が英語圏以外の国の出身だった場合、夫婦間は英語で問題なくても、家族や友人たちとの意思の疎通ができず孤立してしまう、ということも離婚の原因になるそうです。多少なりとも、相手の国の言語を学ぶことは大切だと思います。
子供の発言に不安を感じる夫
例えば、日本人が母親の場合だと、母親と子供が日本語で話して、日本語のわからない父親が、自分の悪口を言っているのではないかと疑心暗鬼になる、なんていうこともよく聞きます。
これは、家族内で会話をする際の言語のルールをしっかり夫婦間で話し合うこと、お互いの言語を少しでも学んで理解することで解消される問題だと思います。

国際結婚の壁(その2)~専業主婦なんて日本だけ~
特に欧米では、共働きが当たり前なので、仕事をしない=能力がないと見なされます。日本の「専業主婦」という概念はありません。妻が仕事をしていないことで、夫が不満に思い喧嘩になります。その代わり、外国人の夫も家事や育児には興味を持ち、参加することが多いようです。
国際結婚の壁(その3)~マザコン率が高い外国人男性~
日本人同士でも、嫁姑問題は悩ましい問題です。これは万国共通なようです。ただ、外国人男性はマザコン率が高い、むしろそれを誇りに思っている、という事実を知っておくと楽になるかもしれません。皆そうだと思うと諦めがつくので。
国際結婚の壁(その4)~食べ物の好みが合わない~
毎日のことですので、食べ物の好みが合わない、好きなものが食べられない、というのはストレスになります。特に国際結婚の場合には、宗教上の理由で食べられないものなども出てきますので、必ず確認しましょう。
私はポーランド人と結婚しているのですが、ポーランドではジャガイモが主食です。
ですので、肉じゃがとご飯、という組み合わせはあり得ません。カレーやシチューにも、もちろんジャガイモは入れられません、もしくは、ジャガイモを入れて、ご飯なし、になってしまいます。はじめはびっくりしましたが、もう気になりません。
国際結婚の壁(その5)~子育ての悩みで爆発寸前~
子供のアイデンティティーの問題を考えたり、両親の国の言語の教育をしたりと、国際結婚カップルの育児は容易ではありません。
妻が外国人の場合よりも、日本人の場合の方が育児ストレスが大きい傾向にあるというデータもあります。
日本人同士でも大変なのですから、ハーフの可愛い子供が欲しい、というだけ覚悟がなければ、後で大変な苦労をすることになります。
どれも事前に理解してお互いに努力すれば、避けられた「文化の違い」だと思いませんか?

相手への思いやりと努力が円満の秘訣
私の周りには、文化の違いを乗り越えて、国際結婚を長く続けているカップルが沢山います。
どのカップルにも共通しているのが、お互いの国の文化に興味を持っていて、文化の違いを埋める歩み寄りをしていることです。文化の違いを理由に別れるどころか、むしろその違いを楽しんでいるように思います。
それから、何でもない日に花束をプレゼントしたり、子供をベビーシッターに預けて夫婦でディナーにでかけたり、いつまでも恋人同士でいようという努力も忘れません。
円満な国際結婚には、日本人同士のカップルより少し割り増しで、相手への思いやりの気持ちと努力が必要です。
これを忘れずにいれば、国際結婚もきっとうまくいくと思います。
乗り越えた分だけ「幸せ」も格別!
大変であればあるほど、壁を乗り越えたときの幸福感は他では味わえないと思います。
子どもの寝ている顔などを見ているときにふと感じることがありますし、夫と細かくコミュニケーションを取っていると安心するんです。
「国際結婚は大変だけど、結婚してよかったな」って。
「思いやり」1つで全てが変わると言っても間違いではないので、国際結婚を考えているあなたはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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