小さいころから英語を始めさせたい理由は人によってさまざまですよね。
・バイリンガルに育ってほしい。
・グローバル化に向けて世界中の人たちと交流できるようになってほしい。
・自分が英語で苦労したので子供には苦労してほしくない。
・どうせなら今後の人生に役立つ習い事をしてほしい。
・将来は英語を使って手に職をつけてほしい。
などでしょうか。どの理由でも「将来」がキーワードになってくることにお気づきになりましたか?英語の勉強に終わりはないんですね。そして英語は一生もののスキルになります。英語ができると人生のさまざまなシーンで選択肢が広がること間違いなしです。
長く続けることが大切な英語学習ですが、小さい子が始めるにあたって親が気を付けてあげたい大切な点が6つあります。
1、子供が楽しめる環境を心がける
2.無理強いはやめる
3.勉強の成果は否定しない
4.教材の丸投げはやめる
5.幼児が続けられる環境を整える
6.英語を使うチャンスを与える
『大切な点その1:子供が楽しめる環境を心がけましょう』
お手伝いでも勉強でも一緒ですが、子供のやる気を引き出す一番いい方法は遊びの延長だと思わせることですよね。英語の学習も同じです。楽しくやれば身に付きやすくなります。
例えばリスニングのためにディズニーの英語学習プログラムを30分見せたいとき、どう言ったら効果的でしょうか?
例1)「これから本物のミッキーのDVD一緒に見ようよ。お母さんもご飯の準備しながら一緒に見ようかな。」
例2)「英語のお勉強始めるよ。ミッキーのDVD入れるから、お母さんがご飯の準備してるあいだにちゃんと見てるのよ。」
例1)の方が子供は喜んでDVDを見ますよね。小さいうちは特に遊び感覚で英語を取り入れていきたいものです。「勉強」と言わない+「お母さんも一緒に」と言うことで、遊び一環だと思わせながら楽しくやってもらいましょう。
これは英語と長く付き合っていくために必要な下地作りのステージと考えてください。人間の脳は楽しいことの方が楽に覚えられるようにできているそうですよ。
英語は楽しいと思わせる。
↓
楽しいからす簡単に覚えられる。
↓
今後の英語勉強が楽になるから英語力アップにつながる。
この方向に導いてあげるようにしましょうね。

『大切な点その2:無理強いはやめましょう。』
評判のよい幼児英語教室に子供を通わせることにしましたが、しばらくすると泣いて嫌がるようになってしまったらどうしますか?
レッスン代は払ってあるし続けることが大切なのだから、無理やりにでも連れていきますか?がまんして続けさせることも確かに大事かもしれません。
でも子供は「なんのために英語をやっているか」という目的が分かっていないものなのです。「将来のために」というのはあくまでも親の目的ですよね。あまり無理強いすると、「イヤなのにやらないと怒られる」から英語はキライとなってしまいます。
そうすると、
無理してやってるから英語は楽しくないと思ってしまう。
↓
苦手意識が生まれてやりたがらない。
↓
今後の英語学習のクオリティに悪い影響が出てくる。
という悪いパターンができあがってしまいます。
もしも子供がレッスンを嫌がったら、理由を聞いてみてあげてくださいね。評判がいいからといってその子に合った勉強法とは限りません。
イヤなのをがまんして45分間教室でだまってじっと座っているより、家で楽しい英語番組を見ている方が成果がでることもあるのではないでしょうか。

『大切な点その3:勉強の成果は否定しないようにしましょう』
子供が覚えた英語のことを話してくれた時、もしそれが間違えていたとしても否定しないようにしましょうね。
発音が違っていても文法が間違えていても必ず肯定的な反応をしてあげましょう。
小さいころの英語学習は試験対策の勉強ではなく、あくまでも将来にそなえるための下地作りです。だから多少違っていても大丈夫ですよ。それよりも覚えた成果をお母さん・お父さんがほめてあげる方がより効果的です。
やさしく訂正してあげるのはもちろん大丈夫ですよ。「そうやって習ったんだ?お母さんは・・・だと思ってたけど。もう一回見てみない?」などと言って、一緒に確認してあげるといいかもしれませんね。
『大切な点その4:教材の丸投げはやめましょう』
子供が家で英語をしている時は、できるかぎりそばにいてあげてくださいね。すべて一緒にやってあげる必要はないですよ。何をしているか分かるだけでもいいです。
なぜなら、
・親が一緒にやってくれた方が子供は楽しい。
・親が自分のしていることに興味を持ってくれると、子供はうれしい
からです。
例えば子供が英語番組を見ている時に近くで家事をしながら、「へえ、イスはチェアって言うんだね。じゃあ机はなんて言うんだろうね?」と聞いてあげましょう。
コメントや質問してあげることで親が内容に関心を示すと、子供はより集中して番組を見るようになりますよ。
『大切な点その5:子供が続けられる環境を整えてあげましょう』
これはお金に関してです。英語学習は細く長く続けることが大切だと私は考えています。長く続けさせてあげるためには金銭的な面を考えないといけませんよね。
例えば、
・生きた英会話を身につけるのが一番大切だから、幼稚園から毎年夏に1か月親子留学しようと思う→10年15年と続けられますか?
・数年前50万円で幼児英語教育の教材を買ったけれど、子供が小学生になったので教材を買い替えたい。でも家計がきびしい→小学生に合った教材を買えない。
長く続けるにはあまりお金をかけずにできる学習法が一番です。それぞれのご家庭に合った勉強法を見つけましょう。
『大切な点その6:使うチャンスを与えてあげましょう』
子供が少しずつ英語に慣れてくると、遅かれ早かれそのスキルを使ってみたいと思い始めると思うのです。新しいオモチャが手に入ったらそれを使ってみたいのと同じ感覚ではないでしょうか。そんな子にはぜひ使うチャンスをあげてみてください。
例えば、
・文字が大好きで簡単な文章なら英語で書けるようになった→サンタさんに英語で手紙を書いてみるのはどうですか。
・本が大好きで単語もどんどん覚えてきている→ネイティブの子供たちに人気の英語の絵本を用意してあげてみましょう。
・話してみたそうにしている→海外旅行に行った時ポストカードを書いて、ホテルのフロントや郵便局で切手を買うお使いをしてもらってはどうですか。
などです。

いかがでしたか。英語に対してどれだけポジティブなイメージを持てるかが、長くにわたる英語学習の成功のカギになります。子供たちが楽しく続けられるように以上の点を忘れないようにしましょうね。
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