1.「Part1のハイスコアへの対策」
Part 1では、受験者本人のことを聞かれるため、比較的答えやすい問題です。
「家族について説明してください」「趣味はなんですか?」などです。
part 1は最初のパートのため、試験管へ第一印象を与える大事な時間であり、first impressionは非常に大事であると、フィリピンのIELTS専門講師もおっしゃっていました。
しかし、簡単な質問だから簡単な答えをしては決してハイスコアに繋がりませんし、良い第一印象を与えることはできません。
実際、簡単な文法やボキャブラリーではうまく答えられたとしてもハイスコアへの印象付けは難しいです。
ポイントはあえて簡単な単語やセンテンスを使わないということです。
例えば、
「Do you like dog?」と聞かれ、「I like dog.」 と答えてもハイスコアにはならないでしょう。
ここではあえて「prefer to〜」など「like」の類義語に当たる単語を使い単語力があることを印象づけます。
また、そのセンテンスの後になぜ犬が好きなのかなど理由を1,2センテンス付け加えると良いです。
私も最初のIELTSの時は、流暢に話をすることに重点を置き過ぎた為、簡単な単語ばかりを並べて答えていました。
しかし、それでは「5〜5.5」止まりのスコアでした。
そこで、フィリピンの専門講師に上記のことを教えてもらい実践した後は「6〜6.5」を取ることができました。
スピーキングのテストは録音され、専門検査官により採点されます。
その時に他の受験者とは違う「印象」をpart 1からアピールしていくことがハイスコアに有効です。
よって、ここでは簡単な質問に対して、高度な単語を取り入れた自分なりの答えのテンプレートを準備しておきと良いでしょう。

2.「Part2のハイスコアへの対策」
ここでは、あるトピックが書かれたカードを渡され、2分間スピーチをします。
そのための構成の準備として1分間与えられ、メモなどを取ることができます。
トピックは「あなたが一番印象深いイベントについて」「あなたにとって一番影響を受けた人物について」などです。
ポイントはどのように2分間のスピーチを構成するかです。ここで大事になってくるのが「5W1H」です。
5W1Hとは、「When(いつ) Where(どこに) Who(誰と) What(何を) Why(なんで) How(どうやって)」です。
2分間のスピーチではあるていどストーリー性に考えて構成を考えるとスムーズにいきます。
この5W1Hにそって箇条書きにメモするだけでスピーチに時系列が作られます。
あとは、その間に感情や感想など受験者が思う内容も盛り込むと2分は十分話せるボリュームになります。
よく、2分も話せず1分〜1分半でスピーチが終わってしまう人がいますが、それではハイスコアには繋がりません。
そう言ってる私も、最初は1分もスピーチができませんでした。
実際のテスト中も、内容がうまくまとまらずに話始めてしまい、1分もしないで話がつき試験管と気まずい雰囲気になったのを覚えています。
その時の恥ずかしさと悔しさが試験後もずっと残っていました。
どうすればメモをとれる1分間のうちに2分話せるだけの内容を構成できるのかをずっと考えていました。
その語、「5W1H」を練習で実践していくうちに2分間は話ができるようになりました。
2分間のスピーチができるようになってきたら、次はストーリー性をもって話せる練習をしましょう。
なぜなら、ここでは2分の間、試験官は採点基準の1つである「首尾一貫性」や「文法力」などもみているからです。
よって、さらにポイントになるのが、文法力を印象付けるためにも自制にも注意を向けましょう。
ただ一貫して現在形の文法しか使わないと良い印象を与えることはできません。
「過去形」「現在形」「未来形」を使い分けられるとハイスコアにつながりやすいといわれます。
さきほどの例題にある「イベント」についてでは、当時のイベントについては過去形で答え、それが今の自分にどのように影響を与えているかを現在形で答え、最後はそのイベントを通して将来どのようになりたいなど未来形で締めることができます。
練習のうちから、メモに「When」「Where」「Who」「What」「Why」「How」と箇条書きにして、それぞれにキーワードを書き、2分間で話をまとめることをおすすめします。

3.「Part3のハイスコアへの対策」
Part 3では、part 2で選ばれたトピックに関連した内容をさらに深めていきます。
つまり、より自分の意見を求められるようになります。
たとえば、「○○についてどう思いますか?」「〇〇と□□について違いはなんですか? どうしてそう思いますか?」などと聞かれます。
つまり、まず質問に対して自分の答えを伝え、その後になぜそのような考えに至ったかの根拠を述べて説明していく必要があります。
正直、今まで考えたこともないような質問がくることもあります。
しかし、テストのスコアは答えの質ではなく、受験者が「どのように答えるか」という所が判定基準になってきます。
どれだけ自分の答えに根拠を盛り込んで説明できるかということが大切になってきます。
実際、海外の大学などではディベートが非常に多いです。
自分の意見が正しいことを強く主張していくためには、ここで求められる内容がこのテストだけではなく、今後の海外での生活でも必要になってきます。
日本の教育では、あまり自分の意見を正当化して伝えたりすることは少ないと感じます。
社会人になってからは当たり前のようにありますが、英語の勉強の中でそのような勉強は私は経験していませんでした。
よって、これに関しては自分で方法を見つけるというよりかは、参考書を検索することを試みました。
ある問いに対して、自分はどう考えているか、どんな根拠を持っているか、相手にどう理解してもらうか、、、私がspeaking対策として重宝していたテキストはこちらです。

「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」
これは自分の意見を論理的に述べる時に必要な単語やセンテンスがわかりやすく説明されています。
さらにこのテキストの良い点として、IELTSのスピーキングで扱われるトピックが網羅されており、それぞれに分かれてサンプルがあります。
このテキストを勉強したことによって、根拠をもとに説明する方法以外にも、それぞれのパートで必要となってくる単語や意見なども同時に身につけることができました。
この本により、どのトピックが選ばれても、自分の意見を根拠と一緒に述べていく話し方が身につきました。
私の勝手な印象ですが、この勉強法をする前とした後のテストでは、試験管の頷き方に違いがあったのを覚えています。
より、深く自分の意見を言えるようになった時は、試験管がよく頷いてくれたり、こちらの話に興味を持ってくれているような印象を持ちました。実際にスコアは以前よりもずっとハイスコアを取ることができました、
以上がIELTSのスピーキングテストに対する私の対策法です。
この勉強は決してテストのための勉強だけではありません。
実際の海外の大学での授業にも直結し、プレゼンテーションやグループワークの時に非常に役立ちます。
また、日常生活の中でも友人との会話をより盛り上げる事ができます。
幅広いトピックに対して、幅広い単語力と文法力、自分の意見を論理的に説明できる能力を発揮できれば、目標を達成でき、その後の海外での生活を満喫することことができるでしょう。
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