【英語ができるだけでは翻訳家にはなれない】
『英語が好き』『英語を使った仕事がしたい!』という理由で、私は翻訳家を目指し始めました。
英検1級、TOEIC980、留学経験も豊富にあったので、英語さえできれば大丈夫だろうと思っていたのです。
しかし現実はそう甘くはありませんでした。
英語ができるだけでは翻訳家として全く使い物にならなかったのです。挫折を経験した私はいったん外資系企業に就職しました。
その間も翻訳家の夢は諦めきれずひらすら努力を続けたんです。
翻訳家を目指し始めてから10年後、ようやく実務翻訳者としてお仕事をこなせるようになりました。
「この仕事だけで食べていける!」と実感したときは思わず涙がこぼれ落ちるほど嬉しかったです。
ただ、今思えば英語だけはなく、ある3つのスキルを磨いておけば、もっと近道ができたのかとモヤモヤすることもあります。そうすればこれまでの苦しい思いをする必要がなかったからです。
そんなことは言ってもしょうがないですね。
そこで翻訳家になるまで10年かかった私がこのモヤモヤをなくすために!
ではなく、「翻訳家になりたい!」と思っているあなたに!
私と同じように苦しい思いをしなくていいよう翻訳家に必要な意外な3つのスキルをお伝えします。最短で翻訳家の夢を叶えましょう!
必要なスキル1、日本語文章スキルを磨くこと!
必要なスキル2、リサーチ力を身につけること!
必要なスキル3、専門分野の知識を身につけること!

英語だけじゃない、翻訳家に必要な3つのスキル
繰り返しになりますが、英語ができるだけでは翻訳家にはなれません。
翻訳家になるには、高い日本語の文章能力、リサーチ力、専門分野の知識が必要です。
1.日本語文章スキルを磨くこと!
英語をただ訳すだけではプロではありません。
日本語としていかに自然な文章にできるかが大切になります。
日本語の文章能力を上げるためには、日頃からできるだけたくさんの文章を読むように心がけましょう。
2.リサーチ力を身につけること!
どのジャンルの翻訳でも、原文が書かれた背景や、単語の意味を正確に把握しなければ、誤訳をしてしまう原因になります。
常にいろんなことにアンテナを張り、気になることやわからないことがあったら、すぐに調べる癖をつけておきましょう。
3.専門分野の知識を身につけること!
英語はただの道具にすぎません。
英語の勉強だけに集中せず、色んなことに興味を持って、自分の得意分野を見つけましょう。
得意分野が決まると、翻訳の勉強も一気に効率アップします。
翻訳家として成功する近道の一つは、得意な専門分野を早く決めることです!
翻訳家になるのに有利な進学先は?
1. 語学系大学の英文科、英語学科に進学*(翻訳の基礎、英語力アップに集中できます)
2. 翻訳の専門学校に進学*(翻訳会社が専門学校を経営している場合には就職の斡旋が期待できるかも?)
3. 理系の大学に進学*(需要の多い理系分野の翻訳に有利です)
私の知っている英日(日英)の翻訳家のほとんどが1の語学系大学の英文科、英語学科卒業です。
私は、英語以外の言語の学科を卒業しましたが、語学に強い大学だったので、英語の授業もしっかりしていましたし、英語学科の授業も取ることができました。
また、意外かもしれませんが、理系の大学出身の翻訳家もいます。
後ほど詳しくお話ししますが、翻訳家として食べていけるレベルになるには、英語だけでなく、理系分野の知識が大活躍するのです。100パーセント文系の私には、うらやましい限りです。

映画字幕や『ハリー・ポッター』だけが翻訳じゃない
あまり知られていないかもしれませんが、翻訳には、大きく分けて3つのジャンルがあります。
*1. 産業・実務翻訳* (特許翻訳、医療翻訳、機械翻訳、金融翻訳など)
*2. 文芸翻訳* (英語で書かれた小説などの翻訳)
*3. 映像字幕翻訳* (英語の映画やドラマなどの日本語字幕)
『翻訳家』と聞いて思い浮かべるのは、戸田奈津子さんのような映像字幕翻訳家や、『ハリー・ポッター』で有名な松岡佑子さんのような文芸翻訳家ではないでしょうか?
でも実際は、文芸翻訳や映像字幕翻訳は、かなりの狭き門で、このジャンルで活躍しているのはほんの一握りにすぎません。
逆に、最も需要があって、安定した収入が見込めるのが、1の産業・実務翻訳のジャンルです。
英語力も必要ですが、それぞれの分野の専門知識を持っていることが重要です。
英語の得意な方の多くが文系出身者なので、翻訳家の少ないITや機械などの理系分野の知識があると有利です。
私も翻訳といえば、字幕翻訳のような華やかな職業だと思い込んでいたので、産業・実務翻訳がメインだと知った時は、正直がっかりしました。

翻訳家になるのに必要なものは?
翻訳家に必要な英語力
目安として一般的に言われるのが、『英検1級、TOEIC900以上』です。
でも、実際にはこのレベルの英語力があっても翻訳がスラスラできるというわけでもないです。
理系の専門分野では、もっと低い英語力でお仕事をしている人もいます。
ただ翻訳経験を積む前は『英検1級、TOEIC900以上』の資格がないと、書類で落とされてしまうことがあるのでできるだけ取っておいたほうがいいと思います。
翻訳家になるのに資格は必要?
翻訳家になるのに、資格は必要ありません。
ですが、TOEICなどのように、あると有利になる検定資格があります。
有名な民間検定資格は、翻訳技能検定、ほんやく検定(JTF)、翻訳実務検定(TQE)です。
これらの資格があっても、翻訳の仕事が保証されるわけではありませんが、能力のアピールになるかと思います。
検定試験のレベルはかなり高く、合格すると翻訳家として契約するという翻訳会社もあるくらいです。
どうやって仕事を見つけるの?
ひとくちで翻訳家と言っても、いろんなジャンルや、働き方があるので、仕事の見つけ方も様々です。
1. 翻訳会社のトライアルを受ける
2. 翻訳会社に就職する
3. 出版会社に就職する
4. 企業に就職して、社内で翻訳業務をする
5. 人脈を利用する
などが、主な仕事の見つけ方です。
翻訳会社のトライアルが王道ですが、初めは、企業に就職して、翻訳の経験を積むのも良い手段だと思います。
面接時に英語力をアピールして、社内文書の翻訳を任せてもらったり、企業によっては翻訳専門の部署に配属されることもあります。
なんと言っても、翻訳の勉強をしながらお給料がもらえるなんて、一石二鳥です。
また、翻訳会社には、翻訳家が訳した文章をチェックする、『チェッカー』という職業の人たちがいます。チェッカーとして、プロとして活躍する先輩翻訳家たちの仕事を見て学ぶのもお勧めです。
早めのスタートで翻訳家への第一歩!
翻訳家として活動していらっしゃる方の動画です。
とてもイキイキしていて、魅力がある人なので参考になりますよ。
いくつになってからでも、翻訳家を目指すのは遅くありません。
色々な業界を経験してから、専門分野の翻訳を始める方もたくさんいます。
でも『翻訳家になりたい!』と決めているなら、ぜひ早いうちから準備を始めることをお勧めします。
就職してしまうと、なかなか勉強の時間が取れなくなります。
学生のうちに、英語や3つのスキルを思いっきり磨いて、翻訳家への第一歩を踏み出しましょう!
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