『日本食は何が喜ばれるんだろう?』
1. 使わない方が良い食材
2. 喜んでもらえる料理
3. 海外に持っていく際に気をつけるべき食材
ここでは、海外で日本食を作る上で気をつけるべき、上記の3つを紹介します。
ホームステイをする時、ホストファミリーに「ぜひ、日本食を作ってほしい!」と言われます。せっかく自分を受け入れてくれているホストファミリーですから、ぜひ何かを作り、喜んでもらいたいと考えますよね。
しかし、日本食なら何でも良いというわけではありません。
海外の人にはなかなか受け入れてもらいにくい食材もありますし、逆にまず喜んでもらえると言える食材もあります。ホームステイで日本食を作るなら、できるだけ受け入れられにくい食材はやめたほうがいいです。
ここでは、海外で日本食を作るにあたって覚えおくべき3つのポイントをお話しします。

『海外で日本食を作る際の注意点(その1):使わない方が良い食材』
海外で日本食を作るとき、ぜひ海外でも簡単に手に入るような食材で作れる料理を考えておいた方が良いでしょう。
例えば、カレーやシチューを作るつもりでいたとしても、そもそも海外ではルールが見つかりません。
地域によってはアジアのお店などがあり、その店舗に行けば見つかる場合もありますが、わざわざ特定のお店に行かなければ見つからないような料理はやめたほうがいいです。
あるいは、ルーなどの簡単なものは、日本から持っていくようにしましょう。
さらに、海外の人に日本食を作る場合、海苔(のり)は避けたほうがいいでしょう。
おにぎりに巻くようなパリパリの海苔(のり)は、「紙を食べているようでイヤだ」という人もいます。さらに青海苔(あおのり)は、「匂いがダメだ」という人もいます。
しかし、お好み焼きを作ったりすると、どうしても青海苔(あおのり)を使うことがありますよね。そのようなときには注意が必要です。
相手が子供の場合、お味噌汁はやめておいたほうがが良いこともあります。
特にお味噌汁はしょっぱいと感じる人もいますし、自分自身で出汁をとり、お味噌汁を作ることができるならばまだ良いのですが、インスタントのお味噌汁にはワカメや豆腐(とうふ)など、海外の人には慣れない食材が多く使われています。
自分でお味噌汁を作れるのであれば、野菜を使い、少し薄味にすれば「しょっぱい」「具材が何なのかわからない」と言われることもないでしょう。
お味噌汁は大好きという外国人もいますので、もしお味噌汁を食べてもらいたいと思うのであれば、自分で作ることをお勧めします。
また、チャーハンも注意が必要です。地域によってはそもそもご飯を食べることが少ないこと、さらに海外のご飯は日本米ではなくタイ米であり、パサパサしていますのでチャーハンにしてもあまり美味しくないのです。
もしもチャーハンを作りたい、炊き込みご飯を作りたいと思う場合は、日本からお米を持っていくとベストです。

『海外で日本食を作る際の注意点(その2):喜んでもらえる料理』
それならば、海外ではどのような日本食が喜んでもらえるのでしょうか。ここでは、まずハズレがないものを紹介します。
もちろん、このような食材も嫌がる人はいるでしょうから、海外で日本食を食べてもらう場合はたくさん選択肢を用意しておくことが大切です。
また、ホストファミリーと事前に連絡が取れるならば、ホストファミリーが嫌いな食材やアレルギーなどを聞いておくことも日本食を喜んでもらうための方法です。
まず、カレーにはハズレがありません。カレーはルーさえあれば、野菜は現地で手に入りますし、仮にベジタリアンのホストファミリーであったとしても問題なく作ることができます。
ただし、ルーを日本から持参する場合は甘口を持っていったほうが良いでしょう。
人によっては辛口でも大丈夫という人もいますが、外国人は日本人ほど辛さに慣れていないです。特に子供がいる場合は子供にも喜ばれる味にしたいですよね。
そのため、甘口のルーを持っていくようにしましょう。
また、お好み焼きも喜ばれます。ただし、海外では日本のような薄いお肉を手に入れることがなかなか難しい場合もありますので、現地ではどんなお肉が欲しいのかということを説明できるようにしておきましょう。
アメリカでしゃぶしゃぶをしようとした日本人が薄いお肉を買いに行ったところ、お店の人が肉をバンバンと叩いて薄くした、という話もあります。
私も海外でお好み焼きを作ったときには好みの薄さの肉を見つけられず、ホストファーザーに切ってもらった記憶があります。
また、お好み焼きを作るつもりならば、お好み焼き用の粉とソースは日本から持っていくといいでしょう。青海苔(あおのり)と鰹節(かつおぶし)は嫌がられる可能性もありますので、使用には注意が必要です。
さらに肉じゃがも人気があります。肉じゃがはすき焼きのタレさえ持参すれば簡単に作ることができますし、外国人が嫌うような食材も入っていません。
肉の大きさを心配する必要はありませんし、作るのも簡単です。ホストファミリーの家に子供がいる場合は、少し甘口にすると喜ばれます。

『海外で日本食を作る際の注意点(その3):海外に持っていく際に気をつけるべき食材』
海外に日本食を持ち込む際は、行く先の国のルールに注意しましょう。国によっては、食材の持ち込みは厳しく規制している場合もあるからです。
私が中学3年生でオーストラリア研修に行った時は、入国の際に全ての食材を係員に見せなければいけないという規制がありました。
2011年9月11日の同時多発テロをきっかけに、機内には100ミリリットル以上の液体物を持ち込めないというルールが出来上がりましたので、食べ物はスーツケースに入れる方が安全です。
それでも税関を通るときにスーツケースを開けるよう言われることもありますので、行く先の国のルールをしっかりと確認しましょう。
日本食を持ち込む場合、1番注意すべき食材はお好み焼きの粉や白玉粉です。
これらは世界が禁止する「白い粉」に見えてしまいますので、お好み焼きの粉や白玉粉を海外に持ち込む場合、必ずパッケージのまま持ち込むようにしましょう。
パッケージのままであれば、大体そこにはお好み焼きや白玉団子の写真が載っていますので、これの小麦粉であると説明すれば大丈夫なはずです。
私の友人の中に、「パッケージのままでは怪しまれるかもしれない」と考えて、白玉粉をジップロックの袋に入れた人がいました。
さすがにそれは怪しいです!
なぜそのようなことをしたのかはよくわかりませんが、パッケージは非常に重要です。

1. 使わない方が良い食材
2. 喜んでもらえる料理
3. 海外に持っていく際に気をつけるべき食材
いかがでしょうか。海外に日本食を持ち込む場合、そして海外で日本食を作る場合は、いろいろなことに気をつけなければなりません。
私自身、オーストラリアのホストファミリーにお味噌汁を気に入ってもらえず、少しばかり悲しい思いをしたことがあります。その時は、海外ではお味噌汁は喜ばれないのだと感じました。
しかし今、2年近く海外に住み、誰かを食事に招待するときにはお味噌汁を作るようにしていますが、喜んでもらえなかったことはありません。オーストラリアで作ったお味噌汁はあくまでもインスタントでした。
食材にもよるのかもしれませんし、もちろん人にもよります。そのため、たとえ喜んでもらえなかったとしても、ショックを受ける必要はありません。
それでもせっかくならば喜んでもらいたいですから、ぜひ海外に行く前にはカレーやお好み焼き、肉じゃがなど、ハズレのないメニューは作れるようにしたいですね。
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