【どうして日本人は英語の発音が苦手なのか】

「英語の発音がよくならず、相手に全然伝わらない…」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
私がアメリカへ留学に行ったときもよく、「日本人の英語の発音は聞き取りづらい」という声や、「日本人は発音にくせがあるから、理解できないことが多い」という声をよく聞きました。
いくら英語を話せても、発音ができず、言っていることの70%しか伝わらなければ、もったいないですよね。
また、仕事などで重要な部分、言葉が相手に聞き取りづらかったり、プレゼンのキーワードが聞き取りづらければ、仕事にも支障がでてくる可能性もあります。
日本語と英語の発音方法はかなり違いますよね。
例えば、RとLがうまく使い分けられなかったりします。
またthの音がうまく出せなかったりと発音に関する悩みはつきないものです。
私も、最初は発音ができず、何度も聞き直された経験があります。
その時に発音を教えてくれる人を探したのですが、丁寧に教えてくれる場所はなかなかありませんでした。
ネイティブの人に聞いても、彼らは自然と習得したので、口の動きを解説して教えてくれる人は少なかったです。
そこで、今回はそんな悩みを抱える方たちにぴったりな、素晴らしい本を紹介したいと思います!
それは、『オバケの英語』という本です。この本を読みこんで練習すれば、発音がかなり綺麗になること間違いなしです!
『オバケの英語』を使った発音練習!
みなさんは、『オバケの英語』という本をご存知でしょうか?
この本の帯には「ネイティブみたいな発音になれると大絶賛!!」、そして「胸を打つラストを読み終えた時、あなたの発音はネイティブに近づいている。」と書かれています。
私も数年前この本を偶然書店で見かけ、半信半疑で購入しました。
本を一冊読んだだけで本当にネイティブの発音に近づくのか、実際に英語話者に指導してもらうのが一番間違いがないのではないか、と心配でしたが、本の帯につられて購入してみたのです。
本の構成は、他の発音の本とはまるで違い、とても目新しいものでした。
全8章からなるこの本は、オバケが発音に悩む主人公に発音方法を教えていくという構成になっており、それが全体として1つのストーリーになっています。
そして、その物語の各章では、「オバケ」がひとつひとつの子音、母音を、口の動きを解説しながら丁寧に説明していきます。
そして各章の最後には、1篇のショートストーリーが日本語訳付きの英語で載っています。
そこでは解説された子音、母音の部分が太字になっていて、重点的に、発音方法を意識しながら音読することができるのです。
この本は一つの小説のようでもあり、最後には感動のラストが待ち受けています。
そこで、私がこの本で発音を矯正して感じたことを3点紹介します!
『オバケの英語』おすすめポイントその1.例を使った発音方法の説明

この本の画期的な部分の一つに、例を使って口の動きを解説しているというところが挙げられます。
どういうことかというと、例えば「英語と日本語の発音方法」や「発生方法の違い」をモチとパンに例えてわかりやすく解説していたり、ゴマを使ってpやv、thの発音方法を解説していたりします。
また他にも、ちくわやミニトマト、魚の小骨など、例が多く使われており、感覚がわかりやすいように説明されているのです。
これが実に簡単で、私も実際にゴマを用意して練習しました。
すると、口の動きを論理的に説明されるよりもはるかにわかりやすく、すぐに要領がわかるようになって、コツがつかめたのです。
このように、実際に読者の方々が試せるような例を使って、口のかたちや発声方法が説明されているので、読みながら練習することができます。
文章自体も、オバケが説明しているという構成のため、話し言葉になっているので、とても分かりやすいのです。
このポイントは、英語を英語の音で読むという練習になります。
日本人が英語の発音を苦手とする理由のひとつとして、日本語にとらわれすぎてしまっているということが挙げられます。
どういうことがというと、英語の単語を見た時に、
right→ライト
left→レフト
computer→コンピューター
のように、頭の中でカタカナを意識する癖が固定化してしまっているのです。
また小学生の時にローマ字を学ぶこともあり、ローマ字読みを英語にも無意識に適用してしまっているのです。
これを直すためには、英語の口の動きで英語を読むことが必ず必要になってきます。
そしてこの本は、その口の動きを丁寧におしえてくれるのです。
『オバケの英語』おすすめポイントその2.ショートストーリーで発音を徹底的に練習できる

上でも紹介した通り、各章の最後には面白いショートストーリーが日本語訳とともに載っています。
そして、その章で学習した発音の箇所は太字で示されており、そこのみを意識しながら音読することができるようになっています。
このことによって、学習した発音を何度も繰り返し音読することができ、正しい発音を定着させることができます。
さらに、各章ではRとLなどのよく間違われがちな発音、PとBなどの発音方法の似たものが一緒に説明されています。
そして、そのショートストーリーではそのどちらも太字で表されているので、違いを意識しながら練習を進めていくことができるのです。
また、日本語訳の部分には、覚えておきたい表現も紹介されているので、英語の勉強にもなります。
『オバケの英語』おすすめポイントその3.発音記号が身につく

この本では、発音方法は発音記号と一緒に説明されています。
そのため、この本を読んでひとつひとつ練習すると、同時に発音記号の読み方も学べるのです。
発音記号を学ぶと何がいいかというと、辞書などで知らない単語の発音が知りたいときには、発音記号を読むだけで正しい発音がわかるのです。
つまり、この本を読めば、あとはどんな単語を学んでも正しい発音で言えるようになる、ということです。
例えば日本語は、母音は、あいうえおの5つしかありません。
一方、英語ではもちろん基本的な母音はaeiouの5つなのですが、aを例にとってみても、単語によってこのaの発音方法が違います。
allのaはオーと発音されますが、spaという単語ではアーという発音に、aprilという単語ではエイと発音されるのです。
また、この母音同士が組み合わされるような発音もあります。
このように、英語の発音は、カタカナを意識せずに英語の口の動きで読む必要があります。
先ほどallのaはオーと読む、と書いたのですが、厳密には口の開け方などの発音方法、発生方法がカタカナのオとは全く違うのです。
aはaでも、単語によって違う発音に変化する。
そんなときに見るべきなのがこの発音記号なのです。これを見ればaのどの発音なのかが一目でわかります。
そして、この本はその発音記号の読み方も自然と身につけられるのです!
私はこの3つのポイントが、この『オバケの英語』の良い点だと思いました。
この本のおかげで、綺麗な発音が見につき、ネイティブにも褒められる発音を手に入れることができたのです。
つまり帯に書いてあったことは本当でした!
また発音記号も難なく読めるようになり、知らない単語もどう読めばいいかがすぐにわかるようになりました。
また、この本には、発音だけにとどまらない、もっと大事なメッセージも込められています。
それは英語を学習していく上でとても大切になることで、私が英語を学んでいる上でも常に忘れないでおこうと思ったものです。
色々な箇所に、心にささる言葉もちりばめられています。
仕事やプライベートで外国の方々と英語でコミュニケーションをとっていく上で重要なことも、この本を通じて深く考えさせられます。
このように、発音の解説の本と思って買ったものが、手元の英語の教材の中で一番大切な本になっていきました。
今では、折に触れて何度も読み返すようになっています。
みなさんも、是非この本で発音を練習して、ネイティブ並みのきれいな発音を手に入れてはいかがでしょうか!
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