『初詣に行く日は?』
年末も近づいてくると、お正月の予定を考え始める人も多いと思います。初詣に行く予定は決まっていますか?
年末は、その一年がどんな年だったのか振り返ることが出来るので、誰にとっても大切な時期ですよね。
そして年が明けるとあっという間に時間が過ぎてしまいますが、いつまでに初詣へ行けば良いのか、そして何のために行くのかをご紹介します。

私は、初詣に行くために大晦日の夜10時頃家を出て寒いなか年を越す年や、家でテレビを前にのほほんと年越しする年もあります。
テレビを付けていると、必ず除夜の鐘を鳴らしている様子と、参拝するために神社やお寺を訪れる人の様子が映されていますね。大きな神社だと、何時間も寒い外で並んで参拝の時を待ちます。テレビに映っているたくさんの人たちは、その参拝をするために神社へ行くのです。
元旦に行く事ができれば一番良いですが、最近では1月7日までの参詣は初詣と呼ぶようになっています。
7日間あれば、忙しい人でもなんとか初詣にいくことができそうですね。
『初詣の歴史を知ろう』
初詣に行ける期間が分かったところで、そもそもなぜこのような習慣ができたのかをご紹介します。
どのように初詣がはじまったの?
初詣がはじまった150年ほど前は、いまのように大きな神社へ初詣に行くために電車を乗って出かけるということは、ほとんどありませんでした。いっせいに家にこもって祈りを捧げていたのです。その頃から、鏡餅をかざる習慣はありましたが、現代のようなミカンが乗っているオシャレなものではなく、質素なお餅を霊が宿るように使っていたのです。
その頃は、時計が無かったためいつ年が明けたのかもわかりませんでした。そのため、大晦日の日暮れから元日にかけて家族と家に居て神様を迎える、というのが習慣でした。そして、家長だけは神社にこもって祈っていたのです。
これは、「年籠もり」(としごもり)と呼ばれていて日本では1000年以上も続いていたと言われています。現代の私たちは、「明けましておめでとう!」と、とても晴れやかな気持ちで明るくお祝いをしますが、昔の人たちは次の年も平和に過ごせるようにと真剣にお祈りをしていたのですね。
私は、この話をひいおばあちゃんから聞いた事がありました。ひいおばあちゃんも「年籠もり」というのは経験したことが無いようですが、新しい伝統ができても昔の習わしを語り次ぐのは、とても大事だなと感じました。
私たちのように、電車で大きな神社へ向かい初詣をするのは、明治時代になると蒸気機関車などの交通機関が発達し始めた頃です。人々は機関車に乗って参拝しに行くことがかっこ良いことだと思うようになったのです。
それを利用し、鉄道会社はどんどん宣伝をするようになりました。
伊勢神宮へ行くための「参宮線」などは、大勢の人がくる事ができるよう、後から作られた駅なのです。
初詣に行ける期間
いまの時代では、1月7日までとなっていますが、実はこれは時代の流れとともに変化してきているのです。
①元旦(1/1)の参詣
②三が日(1/1から1/3)の参詣
③松の内(1/7まで)の参詣
現代では仕事がとても忙しい人や、参詣する人の人数も多く混雑が予想されるため初詣とみなされる期間が長くなりました。私の周りにも、お子さんが居て混んでいる日を避けて、4日や5日に行っているそうです。
松の内とは?
では、この1月7日までの期間の「松の内」というのが気になりますよね。松の内というのは、門松を飾っている期間のことをいいます。門松の他にもしめ縄や鏡餅も一緒に飾る習慣がありますね。
この習慣はもともと、1月15日までに決まっていました。
15日に歳神様が天へ戻ったあと、1月20日に「鏡開き」といって歳神様にお供えしていた鏡餅を割って、みんなで食べることでお正月行事を締めくくっていました。そのお餅を食べることで、その力を授けてもらい家族の無病息災を願います。
しかし、慶安4年4月20日に徳川三代将軍の徳川家光が亡くなってから、月命日の20日をさけて11日に変更されたといわれています。そこで、正月の締めの行事の鏡開きが11日なのに、15日まで歳神様が家にいるというのがおかしい、という理由で松の内は1月7日までの期間に変更されました。
年を越す前に初詣・・?
大晦日に除夜の鐘をつきに行くひともいますよね。その時に、年が明ける前に初詣を済ませても良いということを知っていましたか?
意外と知られていませんが、「二年参り」と呼ばれている方法で、大晦日と元旦をまたいで初詣をしても大丈夫なのです。

『初詣のまめ知識』
①お願いごと
あなたは初詣に行ったとき、どんなことをお祈りしますか?
「今年は沢山稼げますように」「美味しいものがたくさん食べられますように」などと自分の望みを神様にお願いしていませんか?
初詣では、「去年も無事に過ごすことができました。」という感謝の気持ちや「今年はこんなことを頑張りたいと思っています」という目標や誓いを立てるようなのが望ましいです。
私はおばあちゃんっこだったため、初詣ではない時でもおばあちゃんと神社へ行き、日々の幸せな生活が遅れていることに感謝をするように習いました。
「会社で成功しますように」というよりは、神様に「○○を頑張りますので、今年も見守っていて下さい」というようにすると、自分にとっても新しい目標を持つ事ができるので、おすすめです。
②おみくじ
おみくじの結果が悪いと、つい気分が暗くなってしまいますよね。私も、その時に引いたおみくじでその年の運勢が決まってしまうような気がして、いつも良い結果がでますようにと、祈ってしまします。一回しか引いては行けないという決まりはありませんが、なるべく日を改めてもう一度引き直すのが良いとされています。たとえ凶がでても日を追うごとに良くなっていくはず、と前向きな気持ちで過ごしましょう。
③お賽銭
お賽銭にはいくら入れるかによって、意味が変わってくると言われています。
10円→「願い事と遠縁(とおえん)になる」
5円→「良いご縁がある」
45円→「始終良いご縁がある」
たまに1000円を投げ入れている人を見かけますが、私はだいたい5円玉を投げ入れています。なるべく、10円は避けたいところですね。
いかがでしたか?来年も初詣へ行って日々の生活に感謝をし、その年の抱負を神様へ報告しにいってみましょう。
そうすれば、きっと気持ちのよいスタートを切れるはずです。
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