『外国人から見た日本人』
1. 口には出さないけれど威圧感は出す
2. 自分の体型に自信がない
3. 過剰なサービスを求める
ここでは、外国人が理解できないと考える日本の文化、上記3つご紹介します。
日本には謙遜(けんそん)という文化があります。
・表立って文句は言わない
・相手を立てる
・おもてなしをする
中には日本が世界に誇るべきものもありますが、海外から見るとよくわからないといった日本文化もたくさんあります。
ここでは、外国人から見た日本人の謎を紹介します。つまり、これらは外国では通用しない考え方ということになります。

『外国人から見た日本人の理解できない文化(その1):口には出さないけれど威圧感は出す』
日本人は、表立って不満をいうことが少ないですよね。
誰かに腹が立ったとしても、不満を感じたとしても、なかなか口に出さないという文化を持ちます。
物事をはっきり言わないということを美徳とするため、誰かに不満を感じても口に出すことがないと思います。
例えば、電車のボックスシートに座っている人が通路側に座っている時、日本人はその人の前を通って窓側に座ることができません。
しかし、だからといって通路側に座っている人に「すみません、窓側に移ってもらえませんか?」とも言えないのです。
かといって、何も気にしないというわけにもいきません。
通勤や通学の人で混み合う電車で周りの人を見ていると、ここで日本人がすることは、その通路側に座っている人の真横にあえて立ったり、「どいてください」と言わんばかりにその人を見下ろしたりすることです。
このような態度は、外国人には理解ができないようです。
外国人にとっては「その人が通路側に座っているならば、窓際に座れば良いのではないか」「その人に窓際に移って欲しいならば、そのようにお願いすれば良いのではないか」という考えが一般的だからです。
また、何も言えないならば黙っていれば良いのですが、「威圧感がある」ことに外国人は違和感を覚えるようです。
確かに日本には、「空気を読む」という表現があります。
かつて、「KY(空気を読まない)」という言葉が流行りましたよね。
日本では、何も言われなくても空気を読んで判断することが求められる国です。
そのため、空気を読むことができない人に対しては威圧感を出します。
これは、外国人には理解できない文化です。
海外では、目でものをいうよりも口でものをいうことが重視されます。「言いたいことがあるならはっきりいう」という考え方が一般的ですから、もし海外で暮らすならば、このことを知っておいた方が良いでしょう。

『外国人から見た日本人の理解できない文化(その2):自分の体型に自信がない』
日本人の体型は、世界的には小さいといえます。日本人の痩せているという感覚は、海外では痩せすぎと判断されることもあります。
また、妊婦に対しても「体重は増やさない」ということが徹底しています。その管理が徹底しすぎているため、日本人は先進国の中で最も妊婦の栄養状態が悪い国とも言われています。
そんな日本人は、海外では「自分の体型に自信がない」という評価を受けることがあります。
海外に行ったことがある人の中には、外国で日本では考えられないような大きな体型の人を見たことがあるかも知れませんね。
例えばそんな女性であってもホットパンツを履いているなど、日本ではありえないような服装をしている人を見たこともあるかもしれません。
しかし、海外ではそれが普通です。
そして、標準とは言えない体型であったとしても、彼らは自分の体に誇りを持ち、自分なりのおしゃれをして姿勢を正し、生活しているのです。
そのため、海外の人よりも小さな体型のはずの日本人が自分の体型に自信を持たないということがよくわからないようです。
ただし、もちろんこれは各国の考え方にもよります。日本人は欧米人に比べると身長も低いですし、和食は世界的にも健康と言われており、肥満に対してはとても敏感です。
そのため、むしろ日本人が海外で暮らすとなると、体重の増加に気をつけるように言われますよね。
特に日本人は、仮に日本の中では肥満であったとしても、多くの場合アメリカなどに行くと「痩せている」や「標準」と判断されます。
海外は食事の量も多いですから、必然的に体重が増えてしまうことも珍しくありません。
しかし同時に、海外に行くと自分は痩せている方だから、自信を持っておしゃれが楽しめると思える人もいるのではないでしょうか。
もしも海外で生活をするならば、たしかに健康管理という点で食事には気をつけなければいけませんが、自分の体型に自信を持つことも大切です。
あえて太る必要はありませんが、自分の体型を隠すようなファッションをすると自分に自信がないようにも見られてしまいますから、特にビジネスにおいては、ファッションセンスは重要です。

『外国人から見た日本人の理解できない文化(その3):過剰なサービスを求める』
これは店舗にもよりますし、人にもよります。日本はおもてなし精神が世界的にも知られており、日本のサービスは素晴らしいと高い評価を受けています。
しかし、その素晴らしいサービスとは裏腹に、あまりにも過剰なサービスを求める日本人がいるということにも驚かれることがあります。
例えば、私の友人はとあるショッピングモールで、お店のスタッフを怒鳴る父親と、そばに立つ小さな息子を見かけたことがあるそうです。
若い女性スタッフと、その上司と思える男性が2人で一生懸命頭を下げ、謝罪をしていたそうです。
それにもかかわらず、父親らしき男性は子供の目の前で、彼らを怒鳴り散らしていたそうです。海外でも、店員の態度に腹が立てば文句を言いますし、上司を呼んでもらうこともあります。
しかし、友人の話では「既に謝っている店員に対し、あそこまで怒鳴る意味がわからない」ということでした。
店員への謝罪の要求は、度が過ぎると名誉棄損となり、警察沙汰になる可能性があります。そのため、この例は珍しいケースかもしれません。
しかしこの友人にとって、他の大勢のお客さんの前で、頭を下げている店員を怒鳴る男性がいるにも関わらず、誰1人として彼らを止めない、つまりそれがあまりにも一般的なこととして受け止められている社会に衝撃を受けたそうです。
また、とある友人は、日本人の友人と一緒にファーストフードのお店でテイクアウトをし、アレルギーがあるからチーズを抜いて欲しいとお願いしたハンバーガーにチーズが入っていたことに、帰ってから気づいたそうです。
その日本人の友人がファーストフードのお店に電話をかけて苦情を申し立てたところ、店長がチーズを抜いたハンバーガーを持って自宅にやってきたことに驚いたそうです。
確かに、アレルギーは人の命さえ奪うかもしれない重要な問題です。
しかし、この友人は日本のファーストフードの店長がわざわざ自宅までやってきて頭を下げる、というサービスに衝撃を受けた、とのことでした。
このように日本は、客側の要求があまりにも極端な場合があります。
日本では、客側が店員に苦情を言えば、必ず店員が頭を下げる国です。どれだけ理不尽な要求であったとしても、客側に言い返したりすれば、その人はクビになってしまうかもしれない国です。
これは海外にはありえない文化と言えるでしょう。たとえ店員がお釣りを間違えたとしても、それを指摘すれば「申し訳ありません」ではなくて「あら、そうだったかしら?」という反応が返ってくるでしょう。
むしろ、店員からの謝罪はまずありえないと言っても良いのです。

1. 口には出さないけれど威圧感は出す
2. 自分の体型に自信がない
3. 過剰なサービスを求める
いかがでしょうか。少々極端な部分もありますが、日本ではそこまで違和感がある内容でもありません。
しかし、外国人から見るとそうでもないのです。言い換えると、これらは外国ではありえないということになります。
もしも海外で生活するならば、これらの文化を求めてはいけません。
むしろこれらを要求してしまうと海外では苦労をしてしまうかもしれません。文化の違いとして覚えておくと良いですね。
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