『スピーチに備えて、準備をしよう』
「日本語でもスピーチへの苦手意識がある」「英語でやるとなったらもっとハードルが上がってしまう」という方は多いのではないでしょうか。
私は、アメリカの大学でのパーティー、インターン先での朝礼などこれまで何回も英語スピーチをしてきました。
そして、その度に何度も練習を繰り返してきました。
最初は人前に出ると緊張して話の内容が飛んでしまい、とても悔しかった思い出があります。
人によって苦手なことは様々ですが、私が特に苦手に感じていたことは話と話をスムーズにつなげることです。
「○○の話をしたあとに××の話もしようかな」というように漠然と話の内容を決めておくだけでは、スピーチがスムーズに流れてくれませんでした。
この「話の流れをスムーズにする」というのは難しいことですが、スピーチを聞いている側の「もっと聞きたい!」という意欲をかき立てるためにはとても重要な技術なのです。
私は自分の弱点を知ることができたので、スピーチの準備をする時には「どうしたら、次の話題へ上手く移れるだろう」という事を、常に意識して準備をしました。
これは一つの例にすぎませんが、どんなスピーチもコツをおさえてしっかりと準備をすれば必ず上手くいきます!
ここでは、スピーチが上手くいくための6つのコツをご紹介します。
これであなたも自信をもって英語のスピーチをできること間違いなしです。

『コツ(その1)〜 スピーチを構成する前に分析』
さてスピーチをすることになり、これから準備をしなきゃというあなた。
最初にする事は「どこで話すのか」「何を話すのか」「誰に向けて話すのか」「時間は?」というように全体の状況についてしっかりと把握することです。
シチュエーションは、会社での親睦会で・会議の前に・友人の結婚式など色々とあると思います。
話す相手が決まっていれば、次にどんな事を話すかを考えましょう。
自分のことをネタにした話・思い出話・尊敬する上司のことなど、その場に合った話題を選ぶのがポイントです。
だいたいのスピーチは5分ー10分ということが多いですが、自分に与えられた長さを考慮して話題の数を決めましょう。
私の失敗した思い出は、大学でパーティーがあった時に「短く済ませて」と言われていたにも関わらず、よかれと思って沢山の話題を詰め込んでしまったのです。
その場では何事も無かったかのようにスピーチを終えましたが、主催者からは私のせいでパーティーが長引いてしまったと、こっぴどく叱られました。
それ以降は、求められている時間をしっかりと把握してスピーチの準備をするよう心掛けています。
『コツ(その2)〜 聞く人のこころをつかむ』
「終わりよければ全てよし」という言葉がありますが、スピーチの場合そうはいきません。
短い時間制限があるなか、話はじめた時にどれだけ聞く人の心をつかめるかが重要になってきます。
面白いことを聞いて、興味がなくなる人はいませんよね。
ジョークや質問の投げかけをすることによって、聞く側の注目を一気に集めることができます。
そのスピーチに関係のあることで笑わせることができれば完璧ですが、必ずしもそのトピックに関係のあることでなくてはいけないという決まりはありません。
一つの例として「こんにちは、○○です。今日はすごく緊張していて手や足がガクガクしていますが、ダンスを踊っているのではありませんよ。」など、どんなジョークでも良いのです。
アメリカでは「アイスブレイク」と呼ばれ、スピーチの時や会議のときに緊張してぎこちない空気をなごませるために、よく使われる手法です。
このジョークや質問を投げかけるときに注意する点は、全員が聞き取れるように聞き手に向けてゆっくりと言うことです。
せっかく面白いことを言っても聞き取ることができなければ、逆効果です。
私は毎回この手法をつかって、自分自身もリラックスさせています。
笑いが起きれば自然と心に余裕ができるので、ぜひ試してみてください。

『コツ(その3)〜 ジェスチャーをする』
スピーチをする人が、ポケットに手を入れたりだらしなく立っていたりしたら、聞く気も失せてしましますよね。緊張すると、普段では絶対にやらないようなこともしてしまう事があります。
私も、スピーチの練習をしている時に緊張のせいかどんどんステージの後ろへ下がってしまっていたことがあります。
聞く人は、話を聞いているだけではなくスピーカーの立ち振る舞いなどにも注目しています。
有名なアメリカの大統領が演説している姿を思い出してみてください。
大げさなくらい手を使って表現したり、聴衆にむかって言葉を投げかけていましたよね。
近くにいる人で良いので、見える範囲の人にはアイコンタクトが取れると好感度アップです。
自信を持って体全身で語りかけるようにしましょう。
『コツ(その4)〜ノートカードを用意する 』
スピーチ全てを暗記することは難しいですよね。
暗記ができたとしても、緊張などで完璧にこなせるとは限りません。
そんな時におすすめなのは、ノートカードを使うことです。
ノートカードとは、手のひらにおさまる程度の厚めの紙のことです。
チラッとみてもすぐに分かるよう太めのしっかりした文字を書きます。
喋ること全てをそこに書くのではなく、それぞれの話題の頭の一言を書いておきます。
そうすることによって、順序よくしゃべれるようになり、うっかり何を話すのか忘れてしまったとしても、その一言からやり直すことができます。
ノートカードを作る時には、それぞれの話題が唐突ではないか、順序良く構成できているか確認するのがおすすめです。
私がとくに苦手意識のあった、「話がスムーズに流れていかない」という悩みはこれで改善することができました。
話す内容を事前に準備しているため、関係のない話を唐突にすることがなくなったのです。
当たり前ですが、スピーチをする人がずっと紙を見ていては、聞く側も飽きてしまいます。
便利なノートカードをより効果的に使うために練習のときも使って、どのタイミングで見るのかをしっかり決めましょう。
コツ(その5)〜起承転結は気をつける』
これは、衝撃的な事実かもしれませんが日本でよく言われている「起承転結」は英語のスピーチではあまり効果がありません。
スピーチを聞いている人の集中力を切らさないためには、話を徐々に温めて結論を最後に持っていくというよりは、結論をバンっと最初に述べて後から説明する方が良いのです。
より良いスピーチをするために、冒頭で聞き手の注意をひいてそこで大切なことを伝えてしまいましょう。

コツ(その6)〜鏡の前で練習する』
恥ずかしさもあり、スピーチの練習は机の前でボソボソ・・とやっているあなた。
スピーチを成功させたいと思っているのであれば、本番を想定してなるべく近い環境で練習することをオススメします。
体の動きや深呼吸も含め、必ず何回か鏡の前で確認することが成功の秘訣です。
自分が相手からどう見えているのかを知ることができれば、「もうちょっと姿勢を正したほうが、自信があるように見えるな」「手は思ったよりも大きく動かしたほうが綺麗に見えるな」など気付きがあると思います。
または、動画をとって見返したり、友人の前で一通りの流れをやりアドバイスをもらうなど、何度も繰り返すことでスピーチが体に馴染んできます。
私は、可能なときは本番の会場を事前に下見しに行くことがあります。
会場によって、どの程度声を張るのか・目線はどこに向けるのがいいのかなど、自分がスピーチをしている様子を具体的に想定することができます。
また補足として、こちらのプレゼンテーションの仕方を説明している動画もありますので、ぜひ参考程度に見ておきましょう。
きっとあなたのスピーチの手助けになってくれるはずです。
いかがでしたか?
英語のスピーチをするときに使える6つのコツを紹介しました。どんなにスピーチを経験している人でも、舞台慣れしている人でも準備なしではなかなか素晴らしいスピーチをすることはできません。
まずはこの6つのコツを使って、スピーチの準備をしてみてください。恥ずかしがらずに、聞き取りやすいよう堂々としゃべることで聞き手は、どんどんあなたのスピーチの世界に吸い込まれていくこと間違いなしです!
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