日常会話に必要なレベルが知りたい!
勉強をする上で、目標を決めるのはとても大切な事ですよね。
志望校に受かるために勉強する、資格を取るために勉強するなど、必ず達成したい目標があります。
英語の勉強の同じです。
「英検2級に受かるために勉強する!」「ハワイに短期留学するためにTOEIC420点を目指す!」など、さまざまな目標があります。
「英語で日常会話をしたい」というのも立派な目標です。
でも英検やTOEICなどと違って、日常会話には問題集もテストもありません。
「じゃあどのくらい英語ができればいいの?」
「そもそも日常会話レベルってどんなレベル?」と思いませんか?
「日常会話レベル」には明確な定義はありません。
人それぞれ必要だと考えるレベルは違います。
私は今オーストラリアで生活していて、家から一歩外に出ると英語で会話をする生活をしています。
私が思う日常会話レベルというのは、次のことが英語でできるレベルです。
【1、自分が言いたいことを英文にして、相手になんとか伝えられる】
【2、相手の言っていることを何となく理解できて、返事や質問が返せる】
じゃあそうなるために、必要な英語力は具体的にどのくらい?という話になりますよね。
それを詳しく見ていきましょう。
『日常会話に必要な英語力を徹底解説:英語力の4本柱』
日常会話で必要な英語力は、【①単語力】【②文法力】【③聞く力】【④話す力】の4つです。
個別の力ではなく、お互いに支えあっている力です。
どれもバランスよく伸ばしたい英語の基礎ということになります。
それぞれに必要な具体的レベルについてお話します。

【その1:必要な単語数は約3、000語を使い回す】
日常会話レベルで必要な単語数は約3000語です。
通常中学校卒業程度で習う英単語数は約1500語と言われています。
高校卒業程度でこれに2000語加わって、3500語位を少なくとも1度は目にしているはずです。
この3000語には、きちんとした理由があります。
大人のネイティブは、平均で約40000語の英単語を知っていると言われています。
そのうち日常生活で使っているのは、だいたい3000語しかないんだそうです。
現在英語の辞書には約17万語が載っているそうですが、3000語はそのうちたったの1.75%なんです。
それだけ分かれば日常会話ができてしまうんです。
単語を覚えるときに大切な事は、1つの単語に複数ある意味をなるべくきちんと覚えることです。
そうすると1つの単語を使い回せるからです。
例えば動詞 ’get’ の意味を考えてましょう。
「もらう」だけではなく「受け取る」「(病気に)かかる」「聞き取る」など、色々意味がありますよね。
それを知っていることで、1単語だけでもさまざまなセンテンスに使えるんです。
【例文】
・「賞品をもらった」=I got a prize
・「かぜを引いた」=I got a cold
・「すみません、あなたの名前が聞き取れませんでした」=sorry, I didn’t get your name

【その2:必要な文法力は中学3年生程度】
文法は、得意な人と苦手な人がハッキリ分かれると思いますが、色々な国の人の英語を聞いていると、日本人の英文法はすごくしっかりしていると感じます。
逆に文法にとらわれすぎて、会話がなかなか進まない人も多いですね。
基本的な文法を知らないと、単語がバラバラでしか頭に入ってこなくて、相手の言いたいことが分からないんです。
分かるようになる最低限のラインが、中学校で習う文法です。
例えばこんな文法、覚えてますか?
・動詞(be動詞、一般動詞)
・文の種類(肯定文、否定文、疑問文、命令文、感嘆文)
・時制(現在形、過去形、進行形、未来、現在完了形)
・助動詞(can, shall, will, must, may, should, would, could)
・比較級・最上級
・受動態
中学卒業程度の文法を頭に入れなおすと、相手の言っていることがかなり分かるようになります。

【その3:聞く力に必要な耳慣れはラジオ講座でできる】
相手の言っていることを理解するためには、もちろん単語力と文法力が大切です。
そしてもう1つ必要なのが、「英語」を聞きなれることです。
単語のスペルや意味を知っていても、実際に発音しているのを聞き取れなければ、ヒアリングはできません。
英語と日本語はイントネーションも違うので、聞く力を育てるには英語に耳慣れする必要があります。
英語を聞く方法は、映画やテレビを字幕で見たり、洋楽を聞いたり色々あります。
日常会話を聞く力を育てるなら、私がオススメするのはラジオ英語番組です。
例えば「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」という番組は、1回5分間の英文を見て聞くだけの、とてもシンプルなプログラムです。
日常に出てきそうな話題がカバーされていて、1日5分と無理なく続けられるのがオススメのポイントです。

【その4:話す力は文法力と英語脳でつくる】
私たち日本人にとって、英語を話す力というのは最大の難関ではないでしょうか。
どうやったら身に付けることができるのでしょう?
一番いい方法は、英語脳に切り替えることです。
そして単語と文法をもとに、センテンスを作ります。
頭の中でしてもいいんですが、書き出すともっと効果があります。伝いたい相手を想像してやると、さらにいっそう効果的です。
朝寝坊して電車に乗り遅れたこと、初めて行ったカフェランチの感想、隣の家の犬の事などを気の向くままに、最初は数センテンス作ることから始めてみましょう。
こうして英語脳を作っていくことで、いざ英語で会話をするとき、脳の処理スピードが会話についていけるようになります。
そして話す力をつける最後の一歩は、ちょっとの勇気です。
文法も発音も、多少間違えても推測してもらえたりして結構通じるものなんです。ですから間違えを恐れずに、どんどん話しましょう。
『英会話を練習するだけで世界中の人と話せる!』
日常会話レベルの英語に手が届きそうだと思いませんか?
英語を話せる人は、世界に約1.5億人いるそうです。
世界の人口は約7.5億人ですから、日常会話ができるようになれば、世界中20%の人と話せるチャンスができます。
それだけ視野も広くなりまりますし、コミュニケーションを取る以上のメリットを受けることができるようになりますよ。
コメントを残す