【読むスピードが足りない…】
みなさんは、こう思った経験はありませんか?
英語の入試や、TOEIC、TOEFLなどのテストを受けるときに、「時間が足りず最後までいけない!」と思った経験がある方は多いのではないでしょうか。
そのような悩みは英語にはつきものですよね。
特に入試やTOEFLでは、むずかしい文章を制限時間内で読む必要があるため、苦労される方がとても多いのです。
わたしも入試勉強をしていたとき、時間制限にとても悩まされていました。

正確に解こうとすると、読むスピードも遅くなってしまい最後まで解けず、かといって最後まで解くために読むスピードを上げると、正答率も下がってしまいます。
いつも時間に追われながら必死で問題を解くのは本当にストレスで嫌になりますよね。
しかし、私は3つのポイントを英語学習で意識することで、時間の悩みから解放されました。
そのポイントを3つこの記事では紹介したいと思います!
【速く正確に読むためのポイント3つ!】
速く正確に読むためのポイント1〜英語の文章構造を意識する〜
速く正確に読むためのポイント2〜語彙力、文法力をつける〜
速く正確に読むためのポイント3〜とにかく読む!〜
ポイント1.英語の文章構造を意識する
英語の文章を読むとき、まず①型を見つけ、②筆者の言いたいところをさがしましょう。
①まずは型を見つけよう
速読する時には、文章の「型」を意識しましょう!
どんな文章にも、一定の「型」があります。
日本語でも起承転結などと言いますよね。
そのような「型」が、英語にもあります。
そして、その「型」を意識しながら読むことで、頭の中で内容が整理されて、読むスピードが速くなるのです。
私もこれを意識するようになってから、長文読解が楽に素早くできるようになりました。
また、時間に追われてあせりながら解くこともなくなったのです!
英語の文章でよく使われる型を例として挙げます。
わたしは犬が大好きです。その理由を2つご紹介したいと思います。
犬はとても人になついてくれます。
私が飼っている犬もとても私になついていて、私が家に帰ると玄関まで走って出迎えてくれます。
犬はとても頭がいいといわれています。
私の犬も、とてもかしこく、おすわりやまてなど、しつけたことはきちんと守ります。
また、朝にはお父さんに玄関から新聞を取ってきてくれるのです。
以上の2つの理由から、私は犬が大好きなのです。
この文章の型は、
【1、導入文】
【2、本論】
ー『ポイント1』
・「具体例」
ー『ポイント2』
・「具体例」
ー『ポイント3』
・「具体例」
【3、結論】
となっています。
この形が英語の学術的な文章ではよく使われます。そして、この中でもポイントがいくつかあるので、それを覚えておくと、とても役立ちます。
②筆者の言いたいことを見つけましょう!
・1段落目の最後の文は、その文章全体が伝えたいことを要約した文章であることが多い。
例)その理由を2つご紹介したいと思います。⇒この文章は、筆者が犬を好きな理由について書かれたものだとわかります。
これは、よく英語でthesis statementと呼ばれています。
・各段落の最初の文章は、その段落のテーマであることが多い。
例)なついてくれる、かしこい
基本的に、段落に言いたいことはひとつしか書いていません。
・段落の残りの文章は、具体例であることが多い。
例)玄関までむかえにきてくれる、新聞をとってきてくれるなど
これが、その段落のテーマ分を支える、具体例です。
なので、なにか具体的な話が始まったら、それはなにの例なのか、を常に意識しましょう。
・抽象的なところがいいたいこと、具体的なところがそれを支える文章!
抽象と具体とはどういうことでしょうか、簡単にいうと、漠然としていて分かりにくいか、しっかり例などで示されて分かりやすいかということです。
つまり、さっきの例だと「なついてくれる」「かしこい」は抽象的、玄関までむかえにきてくれる、新聞をとってきてくれる、というのが具体的な例です。
筆者のいいたいこと、文章の要点はこの抽象度が高い部分によく見られます。
つまり、先ほどの文章では「ひとなつこい」という部分、「かしこい」という部分がいいたいこと、「玄関までむかえにきてくれる」という部分、「新聞をとってきてくれる」という部分はそのサポートをする文となっています。
・結論は、第1段落の繰り返しであることが多い。
この結論文は、第1段落、つまり導入の段落と同じことを言っていることがほとんどです。
なので、改めて筆者の言いたいことを確認することができます。
ポイント3ーこの「型」をテストに活用すると?
そして、テストでは、質問を見ただけでこの構造のどの部分を聞かれているのかがわかるようになります。
なのでそこをもう一度見直して、答えればよいのです。
例えば、「筆者が犬を好む理由を2つあげなさい。」と問われれば、それぞれの段落の最初の文を確認します。
「犬がひとなつこいという筆者の主張に対して、どんな例が挙げられていますか。」と問われれば2段落目の具体例の部分を確認するのです。
また、「この文章を最適な場所に入れなさい。」という文章にも対応できます。
その文が何についての文なのかを考え、それが書いてある段落を見つけて入れればいいのです。
例えば、「また、家でくつろいでいるときも、横に来て私にすりよって一緒にくつろいでくれるのです。」という文章をいれなさい、と言われるとします。
すると、段落の最初の文からまずどこにいれるべきか見つけるわけです。
この場合、ひとなつこい、という主張の具体例となっており、「また」という言葉があるので、2段落目、つまりひとなつこいということが書かれた段落の最後に入れるのが正解となります。
このように、型を意識すると、頭に文章がより入ってきやすくなり、読むスピードが見違えるほど速くなります。
長文を読むときは、各段落のテーマ文をかいつまんで読むだけで、全体像がつかめ、さっそく問題に移ることができるのです!
慣れてくると、一文一文読まなくても、大事な文章だけ読んで、質問されたところだけ詳しく読む、という超速読法も身についてくるので、是非練習してみましょう!
ポイント2.イメージを使って勉強する
長文を読むのに、必ず必要なのが単語、文法を理解する力です。
いくら速読をしようとしても、この二つが身についていなければ、文章自体の意味がつかめません。
しかし、単語や、文法を勉強するときに、意識しておきたいポイントがあります。
それは、「英語をイメージでとらえる」ということです。そのために、イメージを意識した勉強法がとても効果的です。
これを実践すると、自分でも驚くほど、自然と英語の意味が理解できるようになります。
具体的にこれはどういうことでしょうか。それは、catと書いていれば、「猫」という日本語を思い浮かべるのではなく、

この猫のイメージを思い浮かべ、このイメージと英語を結びつけるということです。
また
I was very busy last weekend so I did not get enough sleep.
(先週末はとても忙しかったので、十分眠れなかった。)
のような、因果関係をあらわす文を見たときも

このように、訳すことなく状況を想像する訓練をすると,とても頭に入ってきやすくなります。
普段文法を勉強する時も日本語訳に集中せず「どのような状況なの」「なにを意味するのか」に焦点をあててイメージしてみましょう。
こうすることで、文章を読んでいるときもイメージで頭に入ってくるようになり、読解スピードアップにつながります!
ポイント3.とにかく繰り返し読む!
速読するには、復習がとても大切です。
一度読んだ文章でも、何度も何度も重ねて読むことによって、だんだんと構造をつかんだり、イメージで読んだりする感覚がつかめるようになります。
最初は慣れなくて今より時間がかかるかもしれません。
しかし、慣れてくれば飛ばし読みして必要な情報だけかいつまんで読めるようになってきます。
また、英語も訳さず理解できるようになってきます。
これは、上のポイントを意識しながら長文問題を繰り返し解くと身についてくるので、是非何度もチャレンジしてみてください!
例えば、ある文章を読んで、問題を解き、答え合わせをするとします。
そして見直すときに文章の構造をゆっくり頭の中で整理して、メモに書きだします。
そして、
・筆者の主張はどれか
・具体例はどれか
・それはどの主張に対する例なのか
thesis statementはどれなのかをひとつひとつ確認します。
そして、もう一度何も見ずに問題を解きます。
このように勉強を重ねると、はじめての文章でも構造がだんだんと見えてくるようになります。
以上の3つのポイントを普段から意識して英語を勉強していると、速読ができるようになります。
読むスピードがとても上がり、時間制限に悩まされることなく問題を解き終えられ、見直す余裕もできるのです。
みなさんも普段から意識して勉強し、楽に長文問題を解ける力を手に入れませんか??
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