クリスマスツリーのオーナメントには意味がある?!
クリスマスが近づいてくると、なんだか気持ちがワクワクしますよね。
クリスマスにはツリーが欠かせませんよね!我が家では毎年12月の初めに、子供達と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをします。
今まで何も疑問に思ったことなどなかったのですが、今年の飾り付け中に4歳の娘が、『はい、リンゴ!』と言って、飾りの定番の丸いボールを渡してきたのがことの発端でした!
* 私:『え?リンゴじゃないでしょ。』
* 娘:『リンゴだよ。学校で習ったもん。りんごじゃないなら、これ何?』
* 私:『これは…ただの飾り?』
娘はカトリック系の幼稚園に通っているので、学校でクリスマスツリーについて何やら習ったようです。
その後も、『この飾りは何?』『なんでこれを飾るの?』と質問攻めは続きました。
そもそもクリスマスツリーの飾りに意味があることすら知らなかった私は、娘の質問には全く答えられず母親のメンツ丸つぶれでした。
なんとかその場は話題をすり替えて乗り切りましたが、『仕切り直してリベンジしたい!』と思い、クリスマスツリーとその飾り付けの意味について詳しく調べてみました。

意外と奥が深いクリスマスツリー
これまで何も考えずに飾ってきたクリスマスツリーですが、調べてみるとオーナメントに限らず、クリスマスにまつわる色々なものが意味を持っていることがわかりました。
クリスマスツリー
クリスマスツリーといえば、もみの木ですよね。もみの木はキリスト教とはとても縁が深い樹木です。最近は、もみの木にこだわらずいろんな種類の針葉樹が使われていますが、『常緑の針葉樹』であることが重要なようです。
寒い冬にも葉を落とさないので、『生命の象徴』とされているからです。
クリスマスツリーの起源は、中世、アダムとイブの堕罪の舞台劇で使われる『知恵の樹』として、冬に葉が落ちてしまうリンゴの木の代わりに常緑樹のもみの木にリンゴを飾ったことだという説が有力です。
ただキレイだから飾るんじゃなかったんですね。
クリスマスカラー
『赤、緑、白』の色の組み合わせを見ただけで、クリスマスを想像してしまいませんか?
このクリスマスカラーにもそれぞれ意味があります。
* 赤:キリストが流した血、キリストの愛
* 緑:永遠の命(常緑樹のもみの木のイメージから)
* 白:純潔
キリストが流した血の赤と聞くとなんだか生々しいですが、本来クリスマスはキリスト教のお祭りだということを考えさせられますよね。
そんなことはすっかり忘れて、イベントとして楽しんでいたのでちょっと反省です。

定番オーナメントに込められた意味
クリスマスツリーの意味がわかったところで、次はツリーに飾る定番オーナメントに込められた意味を見ていきましょう。
トップスター(星):
キリストが生まれたときに、賢者をキリストのところまで迷わず導いたベツレヘムの星を表しています。希望の星とも呼ばれています。
オーナメントボール(赤い玉):
エデンの園でアダムとイブが食べた禁断の果実、りんごです。永遠の命の象徴と言われています。
ベル:
魔除けの聖なるベルという説と、キリスト誕生の喜びを知らせた天使のベルという説があります。
キャンディケイン(つえの形の飴):
『助け合い』意味する羊飼いのつえを表ししているという説と、サンタクロースのモデル聖ニコラウスがいつもつえを持っていたという説があります。
12月6日の聖ニコラウスの祝日には、このキャンディケインを子供達に配る習慣がある国も多いようです。
ヒイラギ:
キリストがかぶらされた、いばらの冠を表しています。赤い実は、キリストの名がした血、ヒイラギの緑色の葉は永遠の命の象徴です。
靴下:
聖ニコラウスがある貧しい女の子の家の煙突からコインを投げ入れたところ、たまたま暖炉に干してあった靴下の中に入ったことから、クリスマスプレゼントを靴下の中に入れる習慣が始まったと言われています。
サンタクロースが煙突から家に入るのも、この逸話からのようですね。
天使:
イギリスではトップスターの代わりに天使を飾ることがあります。キリストの母、聖母マリアにイエスの受胎や、羊飼いにイエスの誕生を伝えた天使ガブリエルを意味しています。
リース:
丸い形になっていることから、永遠を表しています。
松ぼっくり
聖母マリアとその婚約者ヨセフが逃げていたときにもみの木が助けたという『勇者のもみ』の話に由来して、もみの実(松ぼっくり)をクリスマスに飾るようになったそうです。
『あれ?松ぼっくりって、松の木の実じゃないの?』と思って、ネットで画像を検索したところ、どちらも見分けがつかないほど同じような実でした。
ジンジャーブレッド/ジンジャークッキー:
ジンジャーやシナモンなどの香辛料が魔除けの役割を持っています。馴染みの男の子の形をしたジンジャーブレッドマンは、イギリスのヘンリ−8世がモデルだそうです。
リボン:
リースやツリーに結ぶ赤いリボンは、永遠の絆の象徴です。
イルミネーション:
クリスマスには、イルミネーションやライトアップは欠かせませんよね。これには、キリストが誕生して、世界を明るく照らしたという意味があります。
おもしろいくらい全てのオーナメントに意味がありますね!
思いがけず、サンタクロースが煙突から家に入って靴下にプレゼントを入れる由来になった逸話まで知ることができました。
これで娘へのリベンジの予備知識は完璧です!

暖かい気持ちでクリスマスを迎えよう
クリスマスツリーやオーナメントの意味を調べてわかったことは、どれもキリスト教に関する意味や、永遠の命などの希望がたくさん詰まった意味を持っているということです。
日本にいると、あまり本来のクリスマスについて考える機会はないかもしれません。ただ単に家族で楽しくツリーを飾り付ける、年中行事でもかまわないと思います。
でも、今年のクリスマスはせっかくなので、お子さんにオーナメントに込められた意味を話しながら、飾り付けてみませんか?
いつもとは一味違った、暖かい気持ちでクリスマスが迎えられるかもしれませんよ!
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