聞き流しで英語は上達する?
聞き流すだけで英語ができるようになる『聞き流し学習法』を試して、挫折した経験のある方は多いのではないでしょうか?
実は私も昔、BBCのニュースの聞き流しに挑戦したことがあります。
でも、いつまで経っても内容に興味も出ず、英語はただの雑音にしか聞こえませんでした。
効果の出ないまま、『聞き流し学習方法』は飽きてやめてしまいました。
わからないものは何度聞いてもわからないし、面白くないものは面白くないんです…。
『聞き流し』で、実際英語が上達したという人の話はあまり聞いたことがありません。
楽しくなければ続かない!
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、『耳で聞くこと』は英語学習にとって、かかせない要素です。
特に最近は、インターネットやスマホが普及して、気軽に『英語を耳で学習』することが可能になりました。
でも、ただ聞き流すのでは意味がありません。内容に興味を持って、意識的に聞けるもの、日常会話で真似できるフレーズがたくさん出てくるものを教材に選ぶことが大切です。
楽しくなければ続きません。
私がお勧めするのは、iTunesの無料podcastプログラムを利用した学習法で、その中でも一番のお勧めは、『バイリンガルニュース』という番組です。

『バイリンガルニュース』ってどんな番組?
『バイリンガルニュース』とは、日本語担当のマミさんと、英語担当のマイケルさんの2人が、独自のセンスで選んだ身近なニュースについて日本語と英語、交互で意見を言い合う、バイリンガル会話形式の、iTunes の無料podcastプログラムです。
2013年にスタートして、2ヶ月後にはiTunes のランキングで1位になるほどの人気番組です。
台本なしの一発本番ということで、ネイティブが実際に日常会話で使う英語表現がたくさん出てきます。
日本語担当のマミさんは、会話がヒートアップしてくると自然に英語に変わります。
番組内でとても流暢な英語を披露するマミさんですが、驚くことに、帰国子女でも留学経験者でもない、東京生まれ、東京育ちの国産バイリンガルなのです。
『バイリンガルニュース』の魅力
・ 身近な話題が多くて、興味を持って聞ける。
・日本語が交互に出てくるので、英語だけのニュースより内容がわかりやすい。
・ ニュースに対する意見を聞くことができるので、日常会話に役立つ。
・実際の会話で使える英語のフレーズがたくさん出てくる。
・マミさんの英語を聞くと学習意欲が上がる

マミさんってどんな人?
マミさんを知って、『帰国子女や留学経験者でなくても、バイリンガルになれるんだ!』と、希望を持ったのは私だけではないと思います。
『バイリンガルニュース』を聞く人の中には、『マミさんのように英語がしゃべれるようになりたい!』と憧れがれている人も多いと思います。
かく言う私もその1人です。テレビやラジオで、日本人が英語を流暢にしゃべっているのを聞くだけでも、学習意欲が湧いてきますよね。
マミさんの経歴
マミさんがどうやって今のようなバイリンガルになったのか、経歴や学習方法を調べてみました。
出身地: 東京
出身大学 :上智大学
外資系PR会社に勤めた後、大学時代の友人のマイケルさん(日米ハーフ)と2人でバイリンガルニュースを始める。現在は英語の学習方法についての執筆もされています。
お母さんは、留学経験もあって、英語ペラペラの英語教師なんだそうですが、お母さんから英語を習ったことはないそうです。
でも、祖父母が一年の半分をハワイで暮らすような方々だったり、アメリカ育ちのいとこに英語で絵本の読み聞かせをしてもらったり、普通の家庭より英語に触れることが多い環境だったと思われます。
子供の頃は、ブリトニー・スピアーズやバックストリートボーイズなどの海外アーティストの歌を、完全にコピーできるまで繰り返し練習して歌っていたそうです。
小さい頃から英語に触れること、真似して声に出して練習することは、やはり英語学習には効果があるようですね。
マミさんの英語上達の秘訣
高校卒業後、全ての授業が英語で行われる上智大学比較文化学部(現在の国際教養学部)に入学しました。
帰国子女やハーフのクラスメイトに囲まれて、英語漬けの学生生活を送ったそうです。
はじめは不安だったそうですが、『そもそも母国語じゃないんだし、文法を間違えても知らない単語があっても仕方がない』と開き直ってから、一気に英語力が向上したそうです。
私もイギリスで専門学校に通っていた頃に、似たような経験をしました。
自分以外のクラスメイトはネイティブのイギリス人ばかりで、英語が完璧ではない私は、授業についていけないんじゃないかと不安でした。
でも、ある日イギリス人のクラスメイトが簡単な授業内容に対して『難しいわ』と言っているのを聞いた時に、『あれ、意外と大丈夫かも?』と思ったのです。
『授業の内容は私の方がわかってるんだ!英語が完璧じゃなくても大丈夫なんだ』、と気づいてからは、積極的に授業中に発言するようになりました。
マミさんによると、『日本人は英語に厳しすぎる』そうです。
間違えたら恥ずかしいから、ペラペラになってからしゃべろうとして、いつまで経っても英語がしゃべれない。
アジアの他の国々では、英語教育を受けていなくてもカタコト英語を堂々としゃべっているのだから、日本人ももっと積極的になるべきとのことです。
「母国語じゃないんだから、完璧じゃなくて当たりまえ!」
「間違えを恥ずかしいと思わず、堂々と英語をしゃべる」
これがマミさんの英語上達の秘訣です。

『バイリンガルニュース』で会話力もアップ!
番組を楽しく聞き続けるだけでも、リスニング力は上がってくるかもしれません。
でも、それだけではもったいないです!
番組で出てきた英語のフレーズを真似してみませんか?
『バイリンガルニュース』は、台本なしの一発本番なので、ネイティブが日常会話で使う自然な英語のフレーズが頻繁に出てきます。
『使えそうだな』、『真似したいな』という英語の表現をメモしておいて、声に出して何度も練習してみましょう。
覚えたフレーズは、積極的に会話にと取り入れて、マミさんのようなバイリンガルを目指しましょう!
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