住みたい国ナンバーワン!オーストラリアに移住しよう
国民の満足度が高く、住みたい国ランキングの上位を常にキープしているオーストラリア。ワーキングホリデーの目的地としても大人気ですよね。
ワーホリでオーストラリアに行ってから移住したいと考え始める方や、移住を視野に入れて就職活動を兼ねてワーホリを選ぶ方も多いでしょう。
私は現在、オーストラリアではなく、ロンドンに住んでいるのですが、子供たちの育つ環境などを考えて、自然の多いオーストラリアへの移住を検討しています。
私が日々張っているアンテナや、実際にオーストラリアに移住した友人たちから集めた情報をもとに、今回の457就労ビザ(ビジネスビザ)の廃止の影響や、ワーホリからでも比較的狙いやすい永住権につながるビザをご紹介します。

従来のワーホリから永住権への道のり
今までの一般的なワーホリから永住権の道は、
1. ワーホリ中に見つけた企業にスポンサーになってもらう
2. 4年間有効のテンポラリーワーク(Skilled)ビザ(サブクラス457)を取得その企業で2年以上働く
3. ビザが切れるまでの間にIELTSの必要スコアを取得
4. 熟練就労移住民としての永住権に必要なポイントが足りていれば、晴れて永住権を申請
というものでした。
簡単そうに書きましたが、オーストラリアでスポンサーになってくれる企業を見つけるには、かなりの実力と強運が必要です。
でも、不可能ではありません。実際に私も友人にも、ワーホリ中にスポンサーを見つけて就労ビザを獲得した人が何人かいます。

新しい就労ビザの導入で何が変わる?
2018年3月から、この457就労ビザが廃止されることが発表されました。
その代わりにTemporary Skill Shortageビザ(TSS)が導入され、永住権の申請ができない2年間有効ビザと、永住権の申請が可能な4年間有効のビザの2種類に振り分けられることになりました。
これで何が困るかというと、今まで4年の就労ビザを申請できていた職業のほどんどが、永住権につながらない2年間の短期就労ビザのカテゴリーに入ってしまったということです。
例えば、今まで比較的日本人が狙いやすかった美容師や、一般的なマネージャー職はほぼ全て、4年ビザから外れてしまいました。
かなり専門スキルの高い職業かつ、高所得でない限り、4年の就労ビザの申請は難しくなりました。
職業リストは改正されることもありますので、移民局のサイトで確認しましょう。(英語のみ)
STSOLが2年間有効の短期就労ビザ
MLTSSLが4年間有効の中・長期就労ビザ
[Combined list of eligible skilled occupations for subclasses 457 and 186]

狙うならRSMS、通称『田舎ビザ』!
オーストラリアの永住権取得が年々難しくなる中、比較的取りやすくてお勧めなのが、このRSMS(Regional Sponsored Migration Scheme)、通称『田舎ビザ』です。
特定の地方や地域の企業がスポンサーになることで取得できるビザで、就労ビザとは違い、いきなり永住権が取得できるのが魅力です。
もちろん永住権なので、オーストラリアの国民保険(Medicare)にも加入ができます。
ただし、地方限定のビザなので、どうしてもシドニーなどの都会に住みたい方には向いていません。
田舎ビザ取得後は、最低2年間時はその企業で働かなければ、ビザがキャンセルされてしまいますので注意しましょう。
都会で働かなくてもいいという方、英語のスキルアップのためにも地方に住みたいという方、もしくは、いづれは都会に移りたいけど2−3年なら永住権のために田舎暮らしも悪くないという方は、ぜひこの田舎ビザを狙ってみてはいかがでしょうか?
RSMSの募集要項
RSMSの大まかな募集要項をご紹介します。
ビザの応募条件はよく変更するので、必ず申請前に移民局のサイトで最新情報を確認しましょう。
[Regional Sponsored Migration Scheme visa (subclass 187)](http://www.border.gov.au/Trav/Visa-1/187-)
応募条件
* 年齢:45歳以下(直接申請の場合)、50歳以下(就労ビザから切り替えの場合)
* 英語力:IELTS 6.0 (直接申請の場合)、IELTS 5.0(就労ビザから切り替えの場合)
* スポンサー:申請前6か月以内に、指定された地方にある企業にスポンサー指名されていること
* 技術証明:職業に応じた技術とその証明書
* その他必要書類:6か月以内の健康診断証明書、過去10年間で12か月以上居住したすべての国からの無犯罪証明書
指定されている地域
シドニー、ブリスベン、ゴールドコースト、ニューカッスル、ウロンゴング、メルボルン以外の地域。
郵便番号で、指定の地域に含まれているかどうかが確認できます。
[Regional Sponsored Migration Scheme visa (subclass 187)](http://www.border.gov.au/Trav/Visa-1/187-?modal=/visas/supporting/Pages/187/eligible-postcodes-in-regional-australia.aspx)
申請可能な職業リスト
こちらの移民局のサイトで確認しましょう。(英語のみ)
[Migration Regulations 1994 – Specification of Occupations and Assessing Authorities – IMMI 12/096]
https://www.legislation.gov.au/Details/F2012L01949
申請費用
* ビザ申請費用:AUD 3,670(2017年11月現在)
* その他:健康診断、無犯罪証明書、IELTSの受験費用等
申請にかかる時間の目安
* 直接申請の場合:15〜18か月
* 就労ビザからの切り替えの場合:8〜9か月
ビザの有効期限
* 無期限
* 条件を満たせばオーストラリア市民権への申請が可能
家族ビザ
配偶者や子供の永住権申請を一緒に行うことが可能です。
# 早めの準備でオーストラリア移住の夢に近づこう!
ワーホリで働いた企業に、たまたま気に入られてスポンサーになってもらったというラッキーな話も稀に聞きますが、私の周りのワーホリから就労ビザを取得した人たちは、オーストラリアに渡る前からしっかり準備をしていた人がほとんどです。
具体的には、職業リストで申請できそうな職業に日本で就いたり(もしくはもともと職業リストにある仕事を日本でしていたり)、ビザ申請期間を短縮させるためにIELTS受験を日本で済ませておいたりして、ビザのポイントになる条件を揃えておいたそうです。
オーストラリアに着いてからも、スポンサーになってくれそうな企業に絞って就職活動をしていました。
比較的簡単といっても、海外での永住権取得は狭き門です。
本気でオーストラリア移住を考えるなら、ぜひできるだけ早いうちから行動を開始することをお勧めします!
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