『アメリカの空港は要注意』
1. 荷物の預け入れに関して
2. 乗り継ぎ時間に関して
3. 空港でやっていいこと・悪いこと
ここでは、アメリカの空港で気をつけるべき上記の3点を紹介します。
近年、アメリカの航空会社による乗客への対応が話題になっています。日本の航空会社は世界的にも評価が高いため、特に日本の考え方に慣れた人たちにとってはありえないことがニュースになりましたね。
アメリカに暮らしていると、日本に一時帰国をする際や国内を移動する際にも飛行機を使うことがたくさんあります。
ここでは、アメリカの空港を利用する時にどのようなことに気をつければ良いのか、ということを紹介します。

『アメリカの空港で気をつけるべきこと(その1):荷物の預け入れに関して』
アメリカ国内を通る場合、本来スーツケースの鍵をかけてはいけないということは、多くの人が知る事かと思います。
日本ではTSAというスーツケースが出回っていますね。TSAというのは、アメリカ合衆国国土安全保障省の部局を指します。
この TSA ロックがついたスーツケースというのは、運輸保安庁係官が専用の鍵を持っており、必要に応じてスーツケースの鍵を開けることができますので、アメリカを旅する場合でもスーツケースの鍵をかけて荷物を預け入れることができるのです。
しかし、注意するべきはこれだけではありません。日本の多くの人はスーツケースにベルトをかけると思いますが、このベルトには注意が必要です。
というのは、運輸保安庁係官がスーツケースの中身をチェックする際、このベルトが壊されたり、ベルトが外されたまま付け直してもらえなかったり、という事態が多発しています。
私たちもスーツケースのチェックを受けたとき(スーツケースの中に「開けました」という証明書が入っていました)、ベルトが紛失しました。
外れないようにしっかりと結びつけたつもりですが、スーツケースが開けられたという事は、ベルトは壊されたか、外されて付け直してもらえなかった可能性が高いといえます。
そのため、アメリカに限ったことではないかもしれませんが、特にスーツケースのチェックを受ける可能性が高いアメリカにおいては、高価なベルトや思い入れがあるベルトは使わないことをおすすめします。
紛失したベルトは私が主人にプレゼントしたものだったため、特に主人にとってはショックだったようでした。
また、私もかれこれ15年以上使っているベルトがありますが、思い入れがあり、なくなったら困るものなので、これ以降そのベルトは使っていません。
かといって、ベルトをせずに荷物を預け入れる事は危険です。
しかし、今は100円ショップなどにもベルトが売っていますので、私は安いベルトを使用するようにしています。
特に日本には様々な種類のスーツケースベルトが売っており、値段が高いものもありますよね。特にアメリカを通る場合は、なくなったら困るベルトは使わない方が無難です。

『アメリカの空港で気をつけるべきこと(その2):乗り継ぎ時間に関して』
飛行機で旅をする際、乗り継ぎをすることがありますよね。アメリカ国内で乗り継ぎをする際は、慣れや空港の大きさにもよりますが、3時間ほど見ておく方が良いでしょう。
私が以前、カリフォルニア州のサンフランシスコからコロラド州のデンバーを経由し、メリーランド州のボルティモアに飛んだときのことです。
デンバーでの乗り継ぎ時間は30分しかなく、非常に不安ではありましたが、その航空会社のデンバーでの乗り継ぎは30分前後が普通でしたので、何とかなるだろうと思っていました。
しかし、カリフォルニアから飛ぶ飛行機の到着が30分遅れ、必然的にデンバーへの到着も30分遅れたのです。私以外に、ボルティモアに乗り継ぎをする乗客が数人いました。
デンバーに到着するなり私たちは出発ゲートに走りましたが、ちょうど出発ゲートに到着したときは、飛行機の扉が閉まった時でした。
「お宅の航空会社のおかげで30分遅れたんだ!」「サンフランシスコでは平気で30分待たせたじゃないか!」と口々に言いました。
しかし係員は平然として「あなたたちは遅すぎました。扉はしまったからもう乗れません。サービスカウンターに行って新しい航空券を手配してください」と言ってきました。
その航空会社の都合のために到着が遅れたにもかかわらず、目の前に飛行機があるにもかかわらず、私たちはその飛行機には乗れなかったのです。
その日はもう夜遅く、さらにクリスマス前で多くの飛行機が満席だったため、その日の飛行機は取れず、私は翌日の飛行機を予約してボルティモアに向かいました。
その夜は航空会社が提携しているホテルに一泊しましたが、アメニティーがタオルしかないホテルで、スーツケースを返してもらえなかったために、シャンプーがないから髪の毛も洗えず、クレンジングがないから化粧も落とせず、洗顔料がないから顔も洗えず、とりあえずシャワーだけ浴びて寝た覚えがあります。
30分の乗り継ぎ時間はそもそも無謀だと思う人もいるかもしれません。そしてその感覚は極めて正しいです。
航空会社は「不可能な乗り継ぎ時間の航空券は販売しません」と言っていますので、きっとデンバーでの30分の乗り継ぎ時間は通常は不可能ではないのだろうとは思います。
しかし、やはり飛行機の遅延などを踏まえ、30分や1時間では乗り継ぎができない可能性があることや、さらにアメリカのサービス精神を考慮すると、乗り継ぎができなかった場合は大きな代償を払うことになります。
たとえ多少値段が上がったとしても、乗継は暇だと思ったとしても、乗り継ぎ時間には3時間ほど見ておく方がいいですね。

『アメリカの空港で気をつけるべきこと(その3):空港でやっていいこと・悪いこと』
日本の空港ではあまり意識することがないかもしれませんが、アメリカの空港でお酒を飲む場合、場所はしっかりと見極めなければなりません。
アメリカでは、公共の場でお酒を飲むことが禁止されています。
つまり、街中の通りや公園でお酒を飲むことができないのです。それは空港でも同じで、例えばセキュリティーチェックを超えた後に購入したものであったとしても、出発ゲートでビールを口にすれば、警備の人に囲まれることになってしまう可能性が極めて高いです。
もちろんこれは州によっても違いますので(だから余計に厄介なのですが) 空港によって多少の違いはあります。
もちろんバーなどに行けばお酒を飲むことはできますが、それ以外で購入したビールなどのアルコールを飲む場合、そこでアルコールを口にしても良いかどうか事前にチェックが必要です。
さらに、赤ちゃん連れのお母さんが赤ちゃんに母乳をあげる際にも注意をしましょう。
日本では授乳ケープなどを使うお母さんたちも多いですが、授乳ケープを使えば(あからさまに母乳をあげているわけでなければ)良いという州もありますし、授乳ケープを使っても公共の場で母乳をあげてはならないという州もあります。
赤ちゃんに母乳をあげたいと思うときには、専用の場所に行くほうがいいですね。

1. 荷物の預け入れに関して
2. 乗り継ぎ時間に関して
3. 空港でやっていいこと・悪いこと
必ずしもアメリカに限ったことではありませんが、特にアメリカでは気をつけた方が良い注意点を3点お伝えしました。
楽しい海外旅行や国内旅行において、空港でトラブルには遭いたくないですよね。
荷物が紛失したり、乗り継ぎがうまくいかずにスケジュールが狂ってしまったり、知らないミスを起こしてしまったために警備に囲まれてしまった、などの経験は絶対に避けたいものです。
特に空港という場所は、その国のルールによって違いがありますので、日本の空港と同じような感覚でいたら危ないです。
その国の「やってはいけないこと」や「注意するべきこと」をしっかりと把握し、安全で楽しい旅行をしてくださいね。
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